平成最後のマーラー!京響=広上「第632回定期演奏会」

昨日と今日の京響は「第632回定期演奏会」の本番でした。

常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー
広上淳一さんの指揮で、
マーラーの交響曲第7番「夜の歌」を
たっぷりとお楽しみいただきました~!
実は今回の定期初日3/16(土)は、
同じく広上淳一さん指揮による
第635回定期演奏会のチケット発売日でしたが、
な、な、な、なんと、朝10時に発売するやいなや、
お昼までにチケットは完売御礼~♪
皆さまどうもありがとうございます!!!

コンサートに戻りまして、
今回の定期は、マーラーの作品研究をされている
高関健さんによる「補筆版」での演奏!
プログラム冊子には今回の公演で
この版による演奏をするにあたり、
高関さんと広上さんから貴重なメッセージを
ご寄稿いただきました。
こちらは今回演奏させていただいた
高関健さんによる「補筆版」スコアから。
このように全曲にわたって赤字で
高関さんによる「補筆」が書かれているとのことです!
このたびサントリー音楽賞を受賞された
高関健さん!ご受賞を祝して
広上淳一さんと下野竜也さんから
メッセージが届いておりますので、
ぜひお読みくださいませ!

■第50回(2018年度)サントリー音楽賞が高関健氏に決定→
広上さんによる開演前の「プレトーク」では、
マーラーの交響曲第7番の魅力について、
(遠い昔、京響が若杉弘さん指揮でこの交響曲を
演奏したときは、7日間も練習があったとか!)
今回の「補筆版」を作成され、
指揮者としてだけでなく
研究者としても世界的レヴェルの
高関健さんに敬意を表されて、
広上さんが熱く語ってくださいました!

また、第1楽章冒頭で荘厳にソロを奏でる
テノールホルンについての説明では、
今回このめずらしい楽器を演奏する
トロンボーン奏者・戸澤淳さんが
実際に楽器を持ってステージに登場!
これがテノールホルンです!
(ユーフォニアムに似ていますね)
そして、こちらが第4楽章に登場する
「夜曲(セレナード)」を盛り上げる楽器、
マンドリンとギターです!
(マンドリン:大西功造さん、ギター:加治川岳さん)

そしていよいよ本番スタート。
第2楽章、ステージ上手袖でのカウベル演奏中です!
(演奏は副首席打楽器奏者・宅間斉さんです)
演奏時間約85分の大曲でしたが、
プレトークで広上さんがおっしゃっていたとおり、
5つの楽章をそれぞれ独立した曲による
「組曲」としてきいてみると、
各曲の個性を楽しむことができておもしろく、
あっという間に時間が過ぎてしまいました♪
オーボエとクラリネットのベルアップもカッコいい~!!
壮大な第1楽章、第2、4楽章の「夜曲」と
第3楽章の<影のように>と指示されたスケルツォに続き、
第4楽章までの雰囲気から一転して
輝くように明るく祝祭的な第5楽章へ!
マエストロ広上の情熱的なタクトのもとで、
集中力みなぎる京響メンバーが
まさに平成最後となる渾身のマーラーを大熱演!!
(広上さんがおっしゃっていたとおり、
弾けば弾くほど、聴けば聴くほど
このマーラー7番の良さがわかってきます~!)
広上淳一さんと京響メンバー、そして
「補筆版」を作成された高関健さんにブラボー☆☆☆

今回の定期では、大きな拍手とブラボーにおこたえして、
演奏後、特別にアンコールとして、
エルガーの「エニグマ変奏曲」から
第9曲「ニムロッド」を演奏させていただき、
2018年度最後の定期演奏会を
感動的に締めくくることができました~☆

そのアンコールの前に、
3/16(土)公演では、広上さんから、
3月末でご退職される
京響副楽団長・平竹耕三さん(京都市文化芸術政策監)と、
京響を卒団される京響低音サウンドの要、
テューバ奏者・武貞茂夫さんのご紹介があり、
お二人に感謝の花束が!!
花束贈呈の美しい写真は、武貞さんのご友人で
鉄道カメラマン清水薫さん(清水薫フォトオフィス)による撮影です☆
©清水薫(清水薫フォトオフィス)
長年にわたって京響を支えてきてくださった
平竹さんと武貞さんにブラボー☆☆☆
長い間本当にありがとうございました!!

こちらは演奏後の広上淳一さん、武貞茂夫さんと、
元音楽主幹・渡辺正治さん!
そして、広上淳一さん、武貞茂夫さんと、
公演を聴きに駆けつけてくださった下野竜也さんです!
大きな感動のステージを
どうもありがとうございました!!
今回も2日間にわたりご来場くださった
たくさんの皆さまに心から感謝申し上げます!!!


そ・し・て・・・、これが ↓ 大熱演の結果です!
3/16(土)公演で、ティンパニの皮(牛皮)が
やぶれました~!!!
(こんなことめったにないそうです!)

さて、次回の京響自主公演は、
3/24(日)午後2時30分開演の
「オーケストラ・ディスカバリー2018」第4回です。
下野竜也さんの指揮のもと、「魅惑のオペラ」と題して、
京都市立芸術大学音楽学部とのスペシャル・コラボで、
華やかなアリアから合唱やバンダが活躍する曲まで、
オペラのさまざまな魅力をお聴かせします。
チケットは、指定席は売切となってしまいましたが、
自由席はまだ残席があり、発売中ですので、
春休みにぜひともご家族そろってのご来場を
心からお待ち申し上げております~♪

■3/24(日)オーケストラ・ディスカバリー2018第4回→