京響=高関「わが祖国」全曲で「第636回定期演奏会」!

昨日と今日の京響は「第636回定期演奏会」の本番でした。
常任首席客演指揮者として最後の定期演奏会ご出演となった
高関健さんの指揮のもと、チェコの作曲家スメタナの
連作交響詩「わが祖国」全6曲をじっくりお聴きいただきました♪
今回はNHK-FM「ブラボー!オーケストラ」の収録もありました!
放送日は決定次第、京響のHPやSNSなどで
お知らせいたしますので、お楽しみに!!
こちらは、高関健さんによる開演前の「プレトーク」から。
今回演奏するスメタナの「わが祖国」について、
京響も1997年に出演した「プラハの春音楽祭」では、
毎年スメタナの命日5月12日にオープニング・コンサートが開催され、
そこで必ず演奏される「わが祖国」はチェコの人々にとって
特別な意味を持つ大切な作品であることや、
第1曲「ヴィシェフラド」の冒頭でハープによって演奏される
「わが祖国」全体の重要なモチーフである
シ♭-ミ♭-レ-シ♭の最初の2音=B(ベー)-Es(エス)が
ベドルジハ・スメタナのイニシャルを意味していることなどに加え、
高関さんが中学2年生のときにチェコ・フィルの来日公演で
初めてこの「わが祖国」をお聴きになったときのお話や、
今回は高関さんが楽譜や演奏を聴いて研究された
巨匠たちのアイデアから、もっともだと思われる箇所を
取り入れたスコアで演奏されることなどなど、
興味深いお話をたくさんうかがうことができました!
(本当に知識が豊富でお話がお上手!さすが高関教授です!!)




そしていよいよ本番。
豊潤なオーケストレーションによる
ドラマティックなスメタナの音楽の世界を、
管楽器の倍管で厚みを増した贅沢なサウンドで奏でます。
美しいハープのカデンツァで始まる、
プラハのモルダウ川岸の丘の上にある城を描いた
第1曲「ヴィシェフラド(高い城)」、
プラハの中心を流れて町を2つに分ける大河を描写した
有名な第2曲「ヴルタヴァ(モルダウ)」、
チェコの伝説で、女性たちが男性たちに復讐する戦いの物語を
表現した劇的で勇壮な第3曲「シャールカ」!
休憩をはさんで、
チェコの自然や風景を描いた第4曲「ボヘミアの森と草原から」、
そして、チェコの民族戦争を扱った第5曲「ターボル」と、
山に眠る騎士の伝説とともにチェコ民族の勝利を謳う
「わが祖国」のクライマックス、第6曲「ブラニーク」で、
高関マエストロの流麗かつ明晰なタクトのもと、
京響メンバーが集中力に満ちた名演奏を披露!
今回全6曲を続けて聴くことで、「モルダウ」だけではない、
スメタナの祖国への深い愛情があふれた音楽の本質が見えてきました。
まさに万感の想いが込められた京響=高関による渾身の「わが祖国」!
マエストロ高関&京響メンバーにブラボー☆☆☆
終演後は、高関健さんへの深い感謝の気持ちを込めた
大きな拍手とブラボーが鳴りやみません!!
今回は高関さんが常任首席客演指揮者として
最後の定期演奏会ご出演ということで、
7/27公演では、京響の楽団長である京都市長 門川大作氏から、
京都市民と京響メンバーを代表して、高関さんへ感謝の花束と、
6年にわたって素晴らしい音楽を聴かせてくださった
高関さんへ感謝の言葉が贈られました!
さらに、コンサートを聴きに来てくださっていた
常任首席客演指揮者 下野竜也さんからも
サプライズで花束が~!!(高関さんもビックリ~!!!)
何事にも終わりがあるものですが、これが一生の別れではありません!
これからは定期演奏会へはゲストとして
高関さんにご登場いただけることを、どうぞお楽しみに!!
こちらは終演後の高関健さん、門川市長と下野竜也さん!
そして、こちらは高関健さんとコンサートマスター泉原隆志さん&
ソロ首席チェロ奏者 上村昇さんです♪
高関健さん、常任首席客演指揮者としての
定期演奏会での数々の名演、本当にありがとうございました!!!
そして今回も、蒸し暑さの中、ご来場くださいました
たくさんの皆さまに深く感謝申し上げます!!
常任首席客演指揮者としての高関健さんの京響登場は、
今回は定期演奏会への最後のご出演でしたが、
次回9/1(日)「オーケストラ・ディスカバリー2019」第2回が
本当の最後となります!
チケットは、指定席が完売御礼となっておりまして、
自由席のみ絶賛発売中です。
9/1「オーケストラ・ディスカバリー2019」第2回→
そして、次回の京響自主演奏会は、
京都の夏の定番「みんなのコンサート2019」全6公演です。
今年度は、阿部未来さん、垣内悠希さん、広上淳一さんという
3人の指揮者とともに、京都市内の5つの文化会館をめぐります。
チケットは、7/31公演と8/4公演が完売しておりますが、
その他の公演は各文化会館他でまだ発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪

【みんなのコンサート2019
「みんなで聴こう!オーケストラ」
 (0歳から入場OK!/11:00開演)
7/31(水) 右京ふれあい文化会館(指揮:阿部未来)<チケット完売!>
8/1(木) 東部文化会館(指揮:阿部未来)

「ワクワク!ストーリーとオーケストラ」
 (6歳から入場OK!/14:00開演)
8/3(土) 呉竹文化センター(指揮:垣内悠希)
8/4(日) 北文化会館(指揮:垣内悠希)<チケット完売!>

「心躍る!ダンスとオーケストラ」
 (4歳から入場OK!/14:00開演)
8/10(土) 西文化会館ウエスティ(指揮:広上淳一)
8/11(日・祝) 右京ふれあい文化会館(指揮:広上淳一)

明日と明後日は高関健指揮「第636回定期演奏会」!

今日の京響は、明日7/27(土)と明後日7/28(日)開催
「第636回定期演奏会」のホール練習でした。

今回の定期では、チェコ国民楽派を代表し、
チェコ音楽の父と称えられるスメタナの傑作
連作交響詩「わが祖国」全6曲を、
常任首席客演指揮者 高関健さんの指揮で
じっくりとお聴きいただきます。

京響が「わが祖国」の全曲演奏をするのは
1999年3月の「第412回定期演奏会」&CD録音以来!
(指揮は当時の第10代常任指揮者ウーヴェ・ムントさん!)
第2曲「モルダウ」は有名で毎年何度も演奏しているのですが、
全6曲をまとめて一挙に演奏するのは、
京響では今回なんと20年ぶりとなります。
こちらは20年前に録音した、ちょっと↓なつかしいCDです!

そして、高関さんが「わが祖国」を全曲演奏されるのは
今回で8回目とのこと。(すごいですね~~!!)
2015年4月に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の
常任指揮者「就任披露演奏会」でも取り上げられたように、
高関さんにとって節目を飾る大切な勝負曲である「わが祖国」。
今回は京響の常任首席客演指揮者としてご出演いただく
最後の定期演奏会を飾るプログラムとなりました。

2014年4月に高関さんに常任首席客演指揮者にご就任いただいてから6年。
ショスタコーヴィチ8番、マーラー6番、
メシアン「トゥーランガリラ交響曲」、ブルックナー5番、
そして昨年度のブリテン「戦争レクイエム」!
といった大曲はもちろんのこと、
2019年3月の広上淳一さんの定期ではマーラー7番を
高関さんの補筆版で演奏をさせていただきましたし、
2016年の創立60周年記念での
広上さん、高関さん、下野さんの3指揮者による
シュトックハウゼン「グルッペン」も忘れられません!
本当にさまざまな作品の魅力と感動を
私たちに届けてくださいました!
高関健さん、本当にありがとうございました!!!
こちらは今日のホール練習から。
今回はマエストロ高関のご意向により、
弦楽器は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが
指揮者をはさんで左右に向かい合う対向配置で、
管楽器はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、
ホルン、トランペットを倍管にしての豪華な編成による演奏♪
いつものことながら精緻なスコア研究に基づいた、
高関さんの確固たるタクトのもと、
心を一つにしてスメタナの音楽の素晴らしさを伝える
京響メンバーの熱演にどうぞご期待ください!
(「モルダウ」だけではない、スメタナの魅力満載です!)
感動のステージとなること、間違いなしです!!
高関健さんが常任首席客演指揮者として登場される最後の定期となる
「第636回定期演奏会」は、明日7/27(土)&明後日7/28(日)
いずれも午後2時30分開演です。
(スメタナ「わが祖国」全6曲で、第3曲のあとで休憩が入ります)
開演前の午後2時ごろからは高関さんによる「プレトーク」、
終演後は高関さん&京響メンバーと交流していただける
「レセプション」も開催いたします。

両日とも、当日券と学生券は午後1時30分から、
後半券は開演後から休憩終了後まで発売予定で、
今のところS、A、B 席に残席がございますので、
どうぞ絶対にお聴き逃しなく!!!
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪
【京響第636回定期演奏会】
■7/27(土)公演→ 
■7/28(日)公演→

大熱演!京響=広上の「大阪特別公演」

先月の東京公演に引き続き、
今日の京響は大阪のザ・シンフォニーホールにて、
毎年恒例「大阪特別公演」の本番でした。
常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー
広上淳一さんの指揮のもと、
前半はベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」、
後半には、ヴェルディのオペラ管弦楽作品から
歌劇「運命の力」序曲&歌劇「仮面舞踏会」前奏曲、
そしてレスピーギの「ローマの松」という、
大阪限定のプログラムをお楽しみいただきました~☆
ホールのステージ下手袖の壁には
京響ステッカーが健在です!!
(毎回要確認です・笑!)
今日は7月7日、七夕。
梅雨の真っただ中で、毎年雨の日が多いのですが、
今年は晴れ男の広上さんのおかげで晴れました~!
織姫と彦星が年に一度会えるこの特別な日に、
京響=広上と大阪のファンの皆さまが
年に一度の大阪特別公演で大きく盛り上がりました~!!
毎年ご来場くださる熱烈な大阪の京響ファンの皆さまに
心から感謝申し上げます!!!

こちらは本番前のゲネプロから。
いつ来ても残響が最高に素晴らしいホールです☆☆☆
キリリと引き締まって凛とした
京響=広上によるベートーヴェン「英雄」☆
こちらは、ヴェルディの壮麗なオペラの世界を描く
ドラマティックな序曲と前奏曲。
まるでオペラそのものを見ているかのようです!
そして、レスピーギ「ローマの松」!
色彩にあふれて輝くようなサウンドが魅力の
第1曲「ボルゲーゼ荘の松」、
舞台裏で演奏されるトランペットのソロが美しい
第2曲「カタコンブ付近の松」、
芳しいメロディとナイチンゲールの鳴き声に
心が癒される第3曲「ジャニコロの松」、そして
オルガンと金管楽器のバンダが大活躍して
ホール全体を揺るがすかのような超大音響が鳴り渡る
圧巻の第4曲「アッピア街道の松」!
こちらは本番から「ローマの松」第2曲、
ステージ下手袖で演奏する
京響首席トランペット奏者ハラルド・ナエスさん!
ナエスさんにブラボー☆☆☆
まさに濃厚なメインディッシュを
4つ一度に召し上がっていただいたかのような
贅沢三昧の大阪限定スペシャル・プログラム☆
今日はベートーヴェンからレスピーギまで、
クラシック音楽の名曲の醍醐味をたっぷりと贅沢に
お楽しみいただきました~!
(今日はモニターの写真でごめんなさい!!)
会場からは割れんばかりの大きな拍手と
たくさんのブラボーをいただき、
お越しくださった皆さまへの深い感謝の気持ちを込めて、
最後にアンコールとして、レスピーギの
「リュートのための古風な舞曲とアリア」から
「イタリアーナ」をしっとりとお届けしました。
今日も良いコンサートになりました♪
京響=広上にブラボー☆☆☆
こちらは、終演後の広上淳一さんと
コンサートマスター泉原隆志さんの笑顔です♪
感動のステージをどうもありがとうございました!
そして、梅雨の晴れ間の蒸し暑さにもかかわらず
ご来場くださいましたたくさんの大阪の皆さま、
本当にありがとうございました!!!

さて、次回の京響自主演奏会は、
7/27(土)&28(日)開催「第636回定期演奏会」です。
京響の常任首席客演指揮者として最後の定期ご出演となる
高関健さんの指揮で、スメタナ「わが祖国」全曲を
じっくりとお聴きいただき、「モルダウ」だけではない、
スメタナの真の魅力をお届けします。
感動のステージになること、間違いなし!!

チケットは、京都コンサートホールほかで絶賛発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪
【京響第636回定期演奏会】
■7/27(土)公演→  
■7/28(日)公演→