熱狂のリオ・クオクマン指揮「第642回定期演奏会」

今日の京響は「第642回定期演奏会」の本番でした。
2018年に続いて再登場の
リオ・クオクマンさん指揮で、
アレクサンドラ・コヌノヴァさんを
ヴァイオリン独奏に迎えた
ラロの「スペイン交響曲」とともに、
プロコフィエフの大作、交響曲第5番を
じっくりとお聴きいただきました!
こちらは開演前のリオさんによる「プレトーク」から。
(英語通訳は小松みゆきさん♪)
京響を再び指揮できることの喜びや、
今日演奏する作品と独奏のコヌノヴァさんについてなど、
熱い想いをたくさん語ってくださいました☆

そしていよいよ本番。
まずは、アレクサンドラ・コヌノヴァさんの
ヴァイオリン独奏によるラロ「スペイン交響曲」♪
この作品は、独奏ヴァイオリンと
オーケストラのための「協奏曲」ですが、
交響曲というタイトルが付いているだけあって、
全5楽章とスケールが大きく、シンフォニックな傑作!!
数々の国際コンクールで上位入賞に輝いて
世界の檜舞台で活躍されている
才能に満ちた若きヴァイオリニスト
アレクサンドラ・コヌノヴァさんのソロは、
ドラマティックで艶やかな音色と、
輝かしく雄弁なテクニックと音楽性にあふれて、
とにかく魅了されます!!
スペインの太陽と風が感じられるような
情熱的で心躍るラロの名演!!
大きな拍手とブラボーに応えて、
スペシャル・アンコールも!!
実は、アレクサンドラ・コヌノヴァさんと
京響コンサートマスター泉原隆志さんは同門で、
ドイツのハンブルクで一緒に学ばれていたとのこと!!
今回の京都での偶然の再会を記念して、
アンコールに二人でデュオを演奏してくださることに!
こちらは昨日のリハーサル終了後、
こっそり「秘密?」練習中の
コヌノヴァさん&泉原さん!
曲は、Aleksey Igudesman の「For a Lease」。
今年生誕250年を祝うベートーヴェンが
愛する女性のために作曲した
「エリーゼのために」にインスパイアされた作品で、
バレンタインデーの今日にぴったりです♪
アレクサンドラ・コヌノヴァさんと
泉原隆志さんにブラボー☆☆☆

そして後半は、プロコフィエフの交響曲第5番!
プロコフィエフの作品100に相応しい壮大さが魅力で、
プロコフィエフの叙情と楽想が豊かな名作です。
京響は2015年のヨーロッパ公演の際に
ケルン公演でこの交響曲を演奏!
ケルンの聴衆から大絶賛を受けた、
まさに京響メンバーが得意とする、とっておきの1曲!
プロコフィエフらしく凛として煌びやかな
ファンタジーにあふれる雄大な第1楽章。
第2楽章は、クラリネット独奏の軽妙なメロディ
とともに展開されるプロコフィエフ独特のスケルツォ。
第3楽章は「ロメオとジュリエット」を思わせるように
抒情的な美しいメロディと重厚なハーモニーに包まれるアダージョ。
そして、クラリネットの印象的なソロで始まる第4楽章!
最後は壮観なトゥッティで盛り上がり、
圧巻のフィナーレへ!!
定期再登場リオさんの流麗で研ぎ澄まされた
若さとエネルギーあふれるタクトに導かれて、
京響メンバーが集中力みなぎる大熱演を披露!!
これぞまさに、プロコフィエフの醍醐味!!!
リオ・クオクマンさんと京響メンバーにブラボー☆☆☆
最後に、演奏後のリオ・クオクマンさんと
アレクサンドラ・コヌノヴァさん、そして
京響コンサートマスター泉原隆志さんの笑顔です!
感動いっぱいのコンサートを
どうもありがとうございました!!
そして、ご来場いただきましたたくさんの皆さまに
心から感謝申し上げます!!!

さて、次回の京響定期演奏会は、
3/28(土)&29(日)開催「第643回定期演奏会」です。
我らが広上淳一さんの指揮で、
シューベルトの交響曲第5番と、
ソプラノ森谷真理さんを独唱に迎える
マーラー交響曲第4番という
心に響く美しきシンフォニー2曲を集めた
プログラムをお贈りします。
チケットは京都コンサートホール他で絶賛発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪

【京響第643回定期演奏会】
■3/28(土)公演→
■3/29(日)公演→