圧巻のブルックナー!ワイケルト指揮「第639回定期演奏会」

今日の京響は「第639回定期演奏会」の本番でした。

オーストリアの重鎮ラルフ・ワイケルトさんの指揮で、
モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」と
ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を
じっくりお聴きいただきました。
本日会場ではワイケルトさんの著書の日本語訳
『指揮者の使命−音楽はいかに解釈されるのか』
(井形ちづるさん翻訳)の販売も〜!
ご自身の本の日本語訳を手に取られて
ご満悦のマエストロです~☆

こちらは開演前のワイケルトさんによる「プレトーク」から。
(英語通訳は、小松みゆきさん♪)
今日演奏するモーツァルトとブルックナーの作品、
とりわけ、マエストロの愛するブルックナーについて
熱くたくさん語ってくださいました!
(もちろん、発売中のワイケルトさんの著書のご紹介も!)
こちらは本番から。
まずは、モーツァルトがお得意なワイケルトさんによる
きりりと引き締まった「ハフナー」交響曲。
ハフナー家のために書かれた祝祭的な作品らしく、
第2楽章アダージョの優美さとともに、
凛々しさと気品にあふれた名曲です♪

休憩をはさんで、いよいよ
ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」!
演奏時間約70分の大曲です。
まるで霧に覆われた深い森の中にいるような
幻想的な弦楽器のトレモロの弱音と
ホルンの独奏で始まり、
ブルックナーならではの荘厳で深みのある
オルガンのような癒しの響きが、
コンサートホールの隅々にまで
じんわりと拡がって客席を包み込み、
ブルックナー独特の宇宙を形作ってゆきます。。。
京響自慢のブラス・セクションの重厚なサウンドも
ドラマティックで最高!!
マエストロ・ワイケルトの堂々たるタクトに導かれて
京響から紡ぎだされる豊潤な響きは、
まるで大きな建造物が綿密に構築されていくかのようです。
そして、息の長いクレシェンドから生まれる
華麗で壮大なクライマックスは、
まさにブルックナーの交響曲の醍醐味!!
集中力みなぎる充実した名演奏を聴かせてくれた
マエストロ・ワイケルト&京響メンバーにブラボー☆☆☆
最後に、終演後のラルフ・ワイケルトさんと
コンサートマスター泉原隆志さんです!
感動いっぱいのコンサートを
どうもありがとうございました!!!
そして、台風接近中にもかかわらず、
ご来場くださったたくさんの皆さまに
心から感謝申し上げます!!!
マエストロから本に、京響への
心のこもったメッセージとサインもいただきました!!
マエストロ、本当にありがとうございました☆☆☆
さて、次回の定期演奏会は、
11/16&17開催「第640回定期演奏会」です。
フランスの巨匠シルヴァン・カンブルランさんの指揮で、
武満徹の「夢の時」、ハイドンの交響曲第104番「ロンドン」、
そして、ストラヴィンスキーの「春の祭典」という
カンブルランさんこだわりのプログラムをお贈りします!
チケットは、京都コンサートホールほかで絶賛発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪

【京響第640回定期演奏会】
■11/16(土)公演→ 
■11/17(日)公演→