今日の京響は、こどものためのオーケストラ入門シリーズ
「オーケストラ・ディスカバリー2019」第3回の本番でした。
2019年度シリーズ「オーケストラへようこそ!」の
第3回は「オーケストラ七変化」がテーマで、
作曲家・編曲家・指揮者・ピアニストとして
多才な活躍をされて大人気の宮川彬良さんが登場!
チケットは完売御礼です~♪
お聴きいただいたのは、ちょっとなつかしいテレビドラマ
「サンダーバード」「奥さまは魔女」の音楽や、
宮川彬良さんの編曲による
J.シュトラウス2世の有名なワルツ「美しく青きドナウ」、
ブラームスのハンガリー舞曲第5番と宮川版ハンガリー舞曲第5番、
宮川彬良さん編曲によるベートーヴェン「エリーゼのために」、
さらに、宮川彬良さん編曲「ビートルズ・メドレー」、
そしてベートーヴェンの交響曲第5番「運命」第1楽章
というバラエティ豊かなプログラム。
オリジナルの曲とアレンジされた曲をききくらべながら、
ナビゲーターのガレッジセールのお二人とともに、
宮川さんのアレンジで大変身するオーケストラ作品の魅力を
たっぷりお楽しみいただきました~!
こちらは開演前のロビーイベントから。
今日のロビーイベントは、おなじみの
「ミステリークイズ!」です♪
今回はちょっぴりむずかしいクロスワードパズルにも
はりきってチャレンジしていただきました~!
そしていよいよ本番。オープニングは、
京響クラリネット奏者の玄宗哲さん&
京響副首席ファゴット奏者の東口泰之さんとともに、
「5、4、3、2、1」
と会場の皆さんにもカウントしていただいて・・・、
「Thunderbirds are GO ~~!」
「サンダーバード」の「メインタイトル」と
「サウンドトラック」で元気よくスタート!
(カッコイイですね~!!)
今日のテーマは「オーケストラ七変化」ということで、
オーケストラを変えるものをいろいろご紹介!
まずは、「指揮」!
(プラカードを出してくださっているのは、
京響首席ヴィオラ奏者の小峰航一さんです!)
テンポや表現など、オーケストラを変えるのは指揮です。
どなたか指揮をしてみたい人は~?!
会場から奥さまのお客さまが指揮にチャレンジ~!
すると、魔女に大変身して・・・
その名のとおり「奥さまは魔女」を宮川さんとご一緒に~♪
(奥さま、どうもありがとうございました!)
曲間での宮川さんとガレッジセールのお二人による
楽しくわかりやすい解説も魅力です☆
続いて、宮川彬良さん編曲「美しく青きドナウ」では
3拍子のワルツの指揮をご紹介~♪
ワルツといえば、△の形に指揮をすると思われていますが、
実は、〇の形で指揮をするのがよいとのことです~♪
今日はガレッジセールのお二人も
ステージ上でいっしょに演奏をお聴きくださいました~♪
そして、前半の最後には、
オーケストラを変えるものとして
「オーケストレーション」をご紹介。
ブラームスのハンガリー舞曲で
アレンジ(編曲)の醍醐味を徹底解剖!!
宮川さん曰く、編曲=演出!です☆
こちらは、指揮をしていらっしゃるときの
宮川さんの顔の表情が豊かだということで、
客席を向いて指揮をして、
指揮している顔を見せてくださっている宮川さんです!
(表情、豊かすぎです~!!)
オーケストレーション(オーケストラ用に編曲すること)
では、楽器同士の組み合わせに
相性の良し悪しがあるということで、
宮川さんによる楽器の「相性早見表」が登場!
この相性早見表にしたがって、
楽器の組み合わせを実際に音にして
聴かせてくださいました~!
ヴァイオリンとクラリネットは、
当たり前に組み合わされる相性のよい楽器です~♪
一方で、ヴァイオリンとオーボエは、
どちらもメロディを担当することが多い楽器なので、
どちらが主導権を握るかで対立しやすく、
ちょっと組み合わせがむずかしい
「知らんぷり」な関係、などなど。
このような楽器同士の相性を巧みに組み合わせて書かれた
宮川版ハンガリー舞曲第5番で前半を締めくくり~♪
前半が終わって休憩中は、
開演前ロビーイベント「ミステリークイズ!」の
答えあわせです~!
子どもの皆さん、全問正解できたかな?!
後半は、宮川彬良さんのピアノ&指揮とオーケストラで、
ベートーヴェン「エリーゼのために」でスタート♪
(宮川さんの衣裳も、前半の青いベストから赤いベストに
さりげなくチェンジ~☆)
有名なピアノ曲が壮大なピアノ協奏曲に~☆
そして「ビートルズ・メドレー」では、
オーケストラがロックに!?
宮川さんの編曲で「ア・ハード・デイズ・ナイト」
と「レディ・マドンナ」が、オーケストラ風に大変身!
そして、オーケストラを変えるものとして
本日最後にご紹介するのが「作曲」!
究極のオーケストラ作品、
ベートーヴェンの「運命」交響曲から第1楽章で、
宮川彬良さんがこの作品に持つイメージを、
譜例とともに解説してくださいました~!
オーケストラ作品には歌詞がない代わりに、
いろいろ想像しながら作曲することで、
さまざまな表現が音だけで表されます。
宮川さんのイメージでは、
音が下行する有名な冒頭のモチーフ
「ジャジャジャジャ~ン」=「下がるぞ~!」(笑)!
宮川さんのイマジネーションあふれる解説を思い浮かべながら、
今日のプログラム最後の曲、
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」第1楽章を
じっくりとお聴きいただきました~!
会場からの大きな拍手におこたえしてお贈りしたアンコールは、
ベートーヴェンのNo.5を宮川さんがアレンジされた
もうひとつのNo.5・・・マンボNo.5という
陽気なラテンのマンボのリズムに乗った
「シンフォニック・マンボNo.5」!
ラテン風「運命」で「アーッ!ウー!」と
大きく盛り上がりました~!
指揮、ピアノ、アレンジ、お話に大活躍してくださった
宮川彬良さんにブラボー☆☆☆
終演後の会場アンケートでは、
「おもしろかった。へんきょくしたら、
けっこうかわった」(11歳女子)
「オーケストラの曲をいろんな風にアレンジできることが
びっくりしました」(12歳女子)
「彬良さんの楽譜にかくされた思いの説明や
ガレッジセールのお二人といっしょに音楽を楽しむ
ことができてとても良い経験になりました。
また、これからも頑張ってください。
ありがとうございました」(12歳男子)
「オーケストラの色いろなことがしれて
とてもよかったです。
オーケストラでロックができることに
とてもおどろきました」(12歳女子)
「私はしょう来指揮者になりたいので、
宮川彬良さんのように体からえんそうできるように
したいです。あと、三びょうしは△ではなく
〇をイメージするようにしたいです。」(11歳女子)
「楽器の相性とかがあるなんて知らなかったので、
知れて良かったです。」(9歳女子)
などなどたくさんのあたたかいメッセージを
いただきました!
どうもありがとうございます!
こちらは終演後の宮川彬良さんと
ガレッジセールのお二人です☆
楽しいステージをどうもありがとうございました!
そして、今回もご来場くださいました
たくさんの子どもの皆さん、
本当にありがとうございました!!!
さて、次回の「オーケストラ・ディスカバリー2019」は、
2020年3/15(月・祝)午後2時開演の
「第4回オーケストラが描く世界」です。
広上淳一さんの指揮のもと、
風景や物語、感情などが描かれたオーケストラの名曲を、
ガレッジセールのお二人のナビゲートとともに
たっぷりとお贈りします。
ショパンのピアノ協奏曲第1番の第1楽章では、
今年6月に開催されたチャイコフスキー国際コンクールで
第2位に入賞された大注目の若きピアニスト、
藤田真央さんが独奏をきかせてくださいますので
どうぞお楽しみに!チケットは自由席のみ、
京都コンサートホールにて発売中です♪
(指定席は完売御礼~!)
■2020.3/15「オーケストラ・ディスカバリー2019」第4回→
そして、次回の定期演奏会は、
11/16(土)&17(日)開催「第640回定期演奏会」です。
フランスの巨匠シルヴァン・カンブルランさんの指揮で、
武満徹「夢の時」やストラヴィンスキー「春の祭典」という
“祭典”をテーマにしたこだわりのプログラムを
お届けします。チケットは、京都コンサートホール
ほかで絶賛発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪
【京響第640回定期演奏会】
■11/16(土)公演→
■11/17(日)公演→