2015年京都市交響楽団ヨーロッパ公演

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2015年京都市交響楽団ヨーロッパ公演
京響創立60周年を記念して,ヨーロッパ4都市で公演を実施!

 京都市交響楽団は,昭和31年に日本で唯一の自治体直営のオーケストラとして設立され,平成28年に創立60周年を迎えます。これを記念して,その前年の平成27年に,姉妹都市提携50周年を迎えるイタリア・フィレンツェで開催される世界的な音楽祭「フィレンツェ5月音楽祭」に出演するほか,ヨーロッパ4都市を巡る海外公演を実施しますので,お知らせします。
 平成9年以来,18年ぶりとなる海外公演を通じて,京都市交響楽団を世界にはばたくオーケストラとして,さらに発展させるとともに,日本の文化首都である京都を世界にアピールし,姉妹都市をはじめとするヨーロッパ各地の文化都市との交流を推進してまいります。

公演予定

※公演チケットについては,こちらをご確認ください。

公演日程会場・曲目等
6月3日
プルゼニ
(チェコ)

【主催】
EUジャパンフェスト
プルゼニ市公会堂
会場プルゼニ市公会堂
曲目武満徹:三つの映画音楽
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
(ヴァイオリン:三浦文彰)
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
6月5日
ケルン (ドイツ)

【主催】
ケルン・フィルハーモニー
ケルン・フィルハーモニー
会場ケルン・フィルハーモニー
曲目武満徹:ノヴェンバー・ステップス
(尺八:柿堺香,琵琶:中村鶴城)
細川俊夫:嘆き (メゾソプラノ:藤村実穂子)
プロコフィエフ:交響曲第5番
6月7日
アムステルダム
(オランダ)

【主催】
京都市音楽芸術文化振興財団
コンセルトヘボウ
会場コンセルトヘボウ
曲目武満徹:三つの映画音楽
細川俊夫:嘆き (メゾソプラノ:藤村実穂子)
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
6月9日
フィレンツェ
(イタリア)

【主催】
フィレンツェ5月音楽祭
オペラ・ディ・フィレンツェ
会場オペラ・ディ・フィレンツェ
曲目 武満徹:ノヴェンバー・ステップス
(尺八:三橋貴風,琵琶:首藤久美子)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
(ピアノ:アンドレア・ルケシーニ)
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲

出演者

指揮:広上 淳一 ヴァイオリン:三浦文彰
指揮:広上 淳一 ヴァイオリン:三浦文彰
尺八:柿堺香 琵琶:中村鶴城 メゾソプラノ:藤村実穂子
尺八:柿堺香 琵琶:中村鶴城 メゾソプラノ:藤村実穂子
尺八:三橋貴風 琵琶:首藤久美子 ピアノ:アンドレア・ルケシーニ
尺八:三橋貴風 琵琶:首藤久美子 ピアノ:アンドレア・ルケシーニ

指揮:広上 淳一 / Conductor: Junichi Hirokami

指揮:広上淳一 東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。 以来、フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィルハーモニー管、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。91~95年にはノールショピング交響楽団、98~2000年にリンブルク交響楽団の各首席指揮者を、97~2001年 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者を歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現している。また、91~2000年には日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者をつとめ、96年の欧州演奏旅行を指揮したほか、R.シュトラウスの《英雄の生涯》やハイドンの交響曲など、多くの瑞々しく壮大な快演を残した。
 近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、スイス・イタリア管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー響、ボルティモア響、シンシナティ響、カルガリー・フィルハーモニック、スタヴァンゲル響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィルハーモニー管、スペイン・ビルバオ響、サン・パウロ響、ニュージーランド響等へ客演。 06~08年には米国コロンバス交響楽団音楽監督を務めヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。
 国内では全国各地のオーケストラはもとより、07年夏にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本に招聘され、ハイドンとラフマニノフを、08年5月には水戸室内管弦楽団の指揮台に立ち、モーツァルト、ベートーヴェンほかのプログラムでともに絶賛を博した。
 オペラ指揮の分野でも89、90年のシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、近年では藤原歌劇団《椿姫》、日生劇場《フィガロの結婚》《アイナダマール(日本初演)》、新国立劇場《椿姫》、《アイーダ》等が記憶に新しい。
 また、多忙な指揮活動と並行して、母校東京音楽大学教授としても後進の育成に情熱を注いでいる。
京都市立芸術大学客員教授。
2013年「第32回藤堂音楽賞」受賞。
2008年4月から京都市交響楽団常任指揮者、2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー。

ヴァイオリン:三浦 文彰 / Violin: Fumiaki Miura

ヴァイオリン:三浦 文彰 2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて,史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。同時に,聴衆賞,音楽評論家賞も受賞。現在,最も将来が嘱望されるヴァイオリニストである。東京都出身。3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に,6歳から徳永二男氏に師事。これまで,宮崎国際音楽祭,シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭,メニューイン・フェスティバルなどに参加。ハンブルク北ドイツ放送響,ウィーン室内管など,国内外で多くのオーケストラと共演し,国際的な活動を展開している。2012年には,プラハ・フィルとの日本ツアー,2013年4月にはシュトゥットガルト放送響との東京公演を行った。2013年は,ペンデレツキ80歳記念演奏会にも出演。2014年は,ルーブルでのリサイタルでパリ・デビューを果たし,ローザンヌ室内管,モントリオール室内管との共演も大好評を博した。現在,ウィーン私立音楽大学にてパヴェル・ヴェルニコフ氏,ジュリアン・ラクリン氏のもとで研鑽を積んでいる。2009年度第20回出光音楽賞受賞。2011年5月にはCDデビューも果たした。使用楽器は,NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されたJ.B.Guadagnini (1748年製)である。
〈6月3日 プルゼニ公演に出演〉

尺八:柿堺 香 / Shakuhachi: Kaoru Kakizakai

尺八:柿堺香  横山勝也に師事。97年第3回長谷検校記念全国邦楽コンクール尺八の部第1位、優秀賞受賞。89年日本伝統文化交流協会によるイタリア、マダガスカル公演、94年第1回国際尺八音楽祭、99年第1回オーストラリア尺八フェスティヴァルをはじめ国内外の多くの尺八の音楽祭に出演。2000年小澤征爾バースデーチャリティーコンサート、01年武満徹没後5年特別企画では《エクリプス》を演奏した。
 シャルル・デュトワや岩城宏之指揮のNHK交響楽団と《ノヴェンバー・ステップス》共演。10年パリ・シャンゼリゼ劇場でピリスのピアノ・コンサートに出演するなど、海外でも広く活動している。2013年にはデュトワ指揮、NHK交響楽団とザルツブルグ音楽祭に出演した。
 現在、東京音楽大学講師、国際尺八研修館 常任講師、NHK文化センター講師、 国際尺八研修館 秩父教室・練馬教室主宰
〈6月5日 ケルン公演に出演〉

琵琶:中村鶴城 / Biwa: Kakujo Nakamura

琵琶:中村鶴城  1957年宮崎市生。早稲田大学第一文学部美術史学科卒業。17歳の時、チェロのパブロ・カザルスの録音演奏に深く感動したことが後の音楽活動の源泉となる。筑前琵琶を初代藤巻旭鴻に、薩摩琵琶を鶴田錦史に師事。91年第28回日本琵琶楽コンクール第1位。以降、古典作品の研鑽に努め、近年では「光の語り」を提唱。悲劇語りに偏向してきた琵琶楽において新境地を開拓。2001年より『ヤマトタケル』『空海』『アッシジの聖フランチェスコ』『良寛禅師』『鑑真和上』『役行者』『一遍上人』などの英雄・聖人たちの足跡と魂の遍歴を創作琵琶歌・琵琶伝として発表(東京、パドヴァ、フィレンツエ、ローマ他)。一大センセーションを巻き起こす。また、琵琶の世界的普及にも努め、03年コロンビア大学(ニューヨーク)、05年バルセロナ大学(スペイン)などで公演。
 クラシック音楽の分野では、師鶴田錦史の後継として、世界的作曲家の武満徹の代表作『エクリプス』『ノヴェンバー・ステップス』『秋』のソリストとして活躍。96年サイトウ・キネン・フェスティバル松本、96年パシフィック・ミュージック・フェスティバル、98年長野冬季オリンピック、98年タングルウッド音楽祭、2013年ザルツブルク音楽祭など世界的な主要音楽祭に参加。国際的指揮者シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、小澤征爾、岩城宏之、小泉和裕、沼尻竜典を初め、NHK交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、東京都交響楽団、サンクトペテルブルク・フィルなどのオーケストラと共演多数。日本が世界に誇る純粋芸術としての現代琵琶楽の第一人者。
 使用楽器「朝嵐(あさあらし)」(鶴田錦史伝授)
〈6月5日 ケルン公演に出演〉

メゾソプラノ:藤村実穂子 / Mezzosoprano: Mihoko Fujimura

メゾソプラノ:藤村実穂子  東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。在院中にワーグナー・コンクール(バイロイト)で事実上の優勝、マリア・カナルス・コンクール優勝など数々の国際コンクールに入賞後、オーストリア第二のオペラハウス、グラーツ歌劇場の専属歌手として、幅広いメゾのレパートリーを歌う。
 2002年バイロイト音楽祭に(主役級としては日本人初)デビュー直前、異例にもミュンヘン国立歌劇場のミュンヘンオペラフェスティバルのオープニングとなる新演出 「ワルキューレ」(CDFarao社)の初日にもフリッカ役で出演したことで国際的な注目を集め、以来ミラノスカラ座、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、ロイヤルオペラハウス・コヴェントガーデン・ロンドン、ミュンヘン国立歌劇場、パリ・シャトレー劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ドレスデン国立歌劇場、マドリッド・レアル歌劇場、ルツェルン音楽祭、フィレンツェ歌劇場、ジュネーブ大劇場、ヴェローナ歌劇場、エクサンプロヴァンス音楽祭などの他、世界的なオーケストラとも出演し続けている。
 よく共演する著名指揮者はクリスティアン・ティーレマン、クラウディオ・アバド、ズービン・メータ、クリストフ・エッシェンバッハ、サー・コリン・ディヴィス、クルト・マズア、マリス・ヤンソンス、ケント・ナガノ、チョン・ミョン・フン、セミュヨン・ビシュコフ、ダニエル・ハーディング、ロナルド・ランニクルズ、ファビオ・ルイージ、フランツ・ウェルザー=メスト等 の各氏、またクリストフ・ウルリッヒ・マイヤーとの歌曲の夕べ等がある。またブランゲーネ役でプラシド・ドミンゴ、アントニオ・パッパーノとのCD録音「トリスタンとイゾルデ」(EMI社)でも各方面より注目を浴びた。
 オペラ・レパートリーはクンドリ、ブランゲーネ、ヴェーヌス、フリッカ、カルメン、エボリ、アムネリス、アズチェーナ、イダマンテ、メリザンド、オクタヴィアンなどがある。
 今後の主な予定として、「パルジファル」のクンドリ役をバイロイト音楽祭、パリ国立管弦楽団(ダニエレ・ガッティ)、新演出の「指環」をバルセロナ・リセウ歌劇場、ロイヤルオペラハウス・ロンドン、ウィーン国立歌劇場、バイロイト音楽祭(クリスティアン・ティーレマン) 、「トリスタンとイゾルデ」をマーラー室内管弦楽団(ダニエル・ハーディング)、ベートーヴェンの「第九」をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(クリスティアン・ティーレマン)、モントリオール管弦楽団(ケント・ナガノ) 、ゲヴァントハウス管弦楽団(リッカルド・シャイー)、マーラー「交響曲第8番」をロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(マリス・ヤンソンス)、バイエルン放送交響楽団(マリス・ヤンソンス)、バーミンガム市立管弦楽団(アンドリス・ネルソンス)、NDR交響楽団(クリストフ・エッシェンバッハ)、マーラー「交響曲第3番」をフィラデルフィア管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (ズービン・メータ)、ヴェルディ「レクイエム」をバンベルグ交響楽団、MDR交響楽団(準・メルクル)、「ヴェーゼンドンクによる歌曲」を北ドイツ放送交響楽団(ズデニェク・マーカル) がある。
 日本では新国立劇場での「ライン黄金」(フリッカ)でデビューし、「ワルキューレ」(フリッカ)、「神々の黄昏」(ワルトラウテ)、「ドン・カルロ」(エボリ)、「イドメネオ」(イダマンテ)、「カルメン」のタイトルロール、「薔薇の騎士」のオクタヴィアン、「ペレアスとメリザンド」のメリザンド、N響の「第九」ソリスト、歌曲の夕べ(クリストフ・ウルリッヒ・マイヤー・P)などで絶賛を浴びる。2002年出光音楽賞、2003年第54回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年第37回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞、2013年第44回サントリー音楽賞をそれぞれ受賞。また、2014年秋に紫綬褒章を叙勲。

尺八: 三橋 貴風 / Shakuhachi: kifu Mitsuhashi

尺八: 三橋 貴風  尺八琴古流を佐々木操風氏に、普化尺八古典本曲を岡本竹外氏に師事した。 1980年「三橋貴風 第一回リサイタル」により文化庁芸術祭優秀賞を、1981年に大阪文化祭賞を受賞し、1989年にソロリサイタルにより文化庁芸術祭賞を受賞。 1992年、第10回中島健蔵音楽賞を、ソロCD「竹林奇譚」により文化庁芸術作品賞を、また横浜文化賞奨励賞を受賞。 2009年、文化庁文化交流使に任命され、ブラジル及び韓国において活動を展開する。 また同年、「三橋貴風 尺八本曲 空間曼陀羅 恨(ハン)の軌跡」により文化庁芸術祭大賞を受賞。 2010年 文化庁 芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞。同年、横浜文化賞を受賞。2011年 紫綬褒章受章。2012年 皇居に於ける歌会始めに参列。
 現在までにベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団、東京フィルハーモニー、バルセロナ・フィルハーモニー、またフランス国立リヨンオーケストラ等と協演。
 邦楽啓蒙プロジェクト「デーモン閣下の邦楽維新」をプロデュースし15年目を迎える。
 海外の交響楽団からのソリストとしての招聘も多く、NYカーネギーホール等での演奏も多数。海外及び国内でのリサイタルも150回を数える。 現在、普及用の合成樹脂製の尺八「NOBLE管」を開発、特許を取得。 またうちなー(沖縄)尺八を開発し実用新案を取得。琴古流尺八貴風会を主宰。
 日本三曲協会会員。琴古流協会会員。
〈6月9日 フィレンツェ公演出演〉

琵琶:首藤 久美子 / Biwa: Kumiko Shuto

琵琶:首藤 久美子  東京音楽大学卒業。薩摩琵琶を田中之雄氏に師事。
 NHK邦楽技能者育成会43期首席修了。NHK邦楽オーディション合格。
 第39回日本琵琶楽コンクール第1位入賞、文部科学大臣賞・日本放送協会賞を受賞。
 岩城宏之指揮・相模原室内合奏団、京都市交響楽団、円光寺雅彦指揮・神奈川フィルハーモニー管弦楽団、大野和士指揮・BBC交響楽団 、バルセロナ交響楽団、アイヴィン・グルベルグ=イェンセン指揮・リヨン国立管弦楽団による武満徹「ノヴェンバー・ステップス」を三橋貴風氏(尺八)と演奏。
 NHK「邦楽のひととき」、「芸能花舞台」等に出演。
 国立劇場主催第24回「明日をになう新進の舞踊・邦楽公演」、第162回「琵琶の会」出演。
 韓国、チェコ、オランダ、ベルギー、ウズベキスタン等、海外公演出演。
〈6月9日 フィレンツェ公演出演〉

ピアノ:アンドレア・ルケシーニ / Piano: Andrea Lucchesini

ピアノ:アンドレア・ルケシーニ マリア・ティーポに師事したアンドレア・ルケシーニは、非常に若くしてミラノスカラ座のディーノ・チアーニ国際コンクールで優勝し、世界の注目を集めた。以来、クラウディオ・アバド、セミヨン・ビシュコフ、ロベルト・アバド、リッカルド・シャイー、デニス・ラッセル・デイヴィス、シャルル・デュトワ、ダニエレ・ガッティ、ガブリエレ・フェッロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ダニエル・ハーディング、ウラディーミル・ユロフスキ、ジャナンドレア・ノセダ、ジュゼッペ・シノーポリといった指揮者たち、一流オーケストラと世界中で共演。
 音楽の世界を自由自在に探求したいという欲求に動かされた彼の幅広い活動は、クラシックから現代音楽のレパートリーにまで渡っている。1994年、その活動がヨーロッパの音楽学者らに認められ、キジアーナ音楽院国際賞を受賞。(イタリア人としてはそれまで唯一の受賞者)。 翌年にはF.アッビアーティ賞を受賞、これはイタリアの批評家たちからの高い評価を示すものである。
 ルケシーニは膨大な録音を残ししており、初期の数作は1980年代にEMIインターナショナルからリリースされた(リストのピアノソナタ・ロ短調、ベートーヴェンのピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」、ショパンのピアノソナタ第3番(ロ短調 作品58)。彼はシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」、ベルクの「室内協奏曲」を、ジュゼッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデンと録音、テルデックからリリースしている。
 BMGでは、ルチアーノ・ベリオの「エコーイング・カーヴ」を、作者本人の指揮で録音。これは、ベリオとの密接な協力関係に刻まれた記念碑的作品の一つである。ルケシーニはこの作曲家の野心的な最後のピアノソロ曲「ソナタ」の創作に立ち会った。 ルケシーニは2001年、この作品の世界初演で演奏、この録音はベリオの他のピアノ曲全作品と共にAVIEレコードからCDがリリースされ、世界中の批評家から満場一致の絶賛を浴びた。
 ストラディバリウスからリリースしたライブ録音のベートーヴェンのピアノソナタ全集も同様に高く評価され、2004年8月、ドイツの一流音楽誌「フォノフォルム」誌の「今月のCD」賞に選ばれた。
 1990年来、彼は室内楽に関心を注いでおり、とりわけチェリストのマリオ・ブルネッロとは共演や録音を通じて親密なコラボレーションを行い、室内楽のレパートリーで様々なフォーメーションを模索している。
 若い世代に音楽の知識を伝授することは道義的義務であると信じるルケシーニは、音楽教育にも献身。現在彼は、2008年から芸術監督を務めているフィエーゾレ音楽院で教えている。彼はまた、ハノーヴァー音楽大学、ヴァッサーベルク音楽祭、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院といった、ヨーロッパの主要な音楽教育機関からマスタークラスの依頼を頻繁に受けている。更に、世界中の多数のピアノ・コンクールの審査員を務め、2008年にはサンタ・チェチリア音楽院のアカデミー会員に選ばれた。
 彼の最も新しい録音は、2010年にAVIEレコードからリリースされたシューベルトの即興曲集で、世界中の批評家の熱狂的な反応を呼んだ。
〈6月9日 フィレンツェ公演出演〉

協賛企業ご芳名(敬称略・50音順)

特別協賛

オムロン株式会社

京セラ株式会社

株式会社島津製作所

株式会社ゼロ・コーポレーション

弁護士法人 プロフェクト法律事務所

ローム ミュージック ファンデーション ローム株式会社

協賛

株式会社イシダ 表千家(一財)不審菴
裏千家(一財)今日庵 株式会社片岡製作所
株式会社京都銀行 京都新聞
京都信用金庫 京都中央信用金庫
宝酒造株式会社 タキイ種苗株式会社
日東薬品工業株式会社 株式会社フクナガ
株式会社北斗プリント社 村田機械株式会社

助成

文化庁 平成27年度文化庁国際芸術交流支援事業 公益財団法人 花王 芸術・科学財団
(公財)三菱UFJ信託芸術文化財団,(公財)朝日新聞文化財団

後援

観光庁,日本政府観光局(JNTO),独立行政法人国際交流基金,在チェコ共和国日本国大使館,
在デュッセルドルフ日本国総領事館,在オランダ日本国大使館,在イタリア日本国大使館

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公演チケットの購入

 2015年京都市交響楽団ヨーロッパ公演では,4公演を予定しております。ヨーロッパ公演のご鑑賞を希望される方は,下記の各公演会場の公式ウェブサイトからチケットをお求めください。

公演日時公演都市公演詳細ページ(外部サイト)
6月3日(水)19:00開演プルゼニ (チェコ) プルゼニ市公会堂
6月5日(金)20:00開演ケルン(ドイツ)ケルン・フィルハーモニー
6月7日(日) 20:15開演 アムステルダム(オランダ) コンセルトヘボウ
6月9日(火) 20:30開演 フィレンツェ(イタリア) オペラ・ディ・フィレンツェ

2015年ヨーロッパ公演コンサートツアーのご案内

 ヨーロッパ公演(ケルン公演・アムステルダム公演・フィレンツェ公演)にご参加いただけるコンサートツアーが企画・販売されていますので,ご案内いたします。
  ツアーの詳細につきましては,下記リンクのツアー案内をご覧ください。
 たくさんの方のご参加を心よりお待ちしております。
  [読売旅行] 2015年京都市交響楽団ヨーロッパ公演コンサートツアー

【ツアーのお申込み・お問い合わせ先】

読売旅行 関西海外予約センター
  電  話:06-6363-5600
  受付時間:月~土曜日  9:30~17:30
         ※日曜日・祝日はお休み

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