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2023年3月現在 (◎首席奏者 ○副首席奏者)
常任指揮者
2019年、名高いブザンソン国際指揮者コンクールで優勝、併せてオーケストラ賞及び聴衆賞を受賞。2018年には、最も権威ある国際的な指揮コンクールの一つである東京国際音楽コンクール<指揮>でも優勝(及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞)している。2023年3月、公益財団法人ソニー音楽財団 第21回(2022年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門受賞。
2020年から2022年6月末までベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー奨学生、及びキリル・ペトレンコのアシスタントを務めた。コンサートやオペラで首席指揮者ペトレンコのアシスタントをすることに加え、奨学生としての2年間に、ベルリン・フィル・アカデミー団員との沖澤自身のコンサート・プロジェクトを指揮。2022年3月、ドイツ連邦共和国大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイヤーの招きで、ベルリンのベルヴュー宮殿にて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のウクライナのための連帯コンサートを指揮。2022年5月にはキリル・ペトレンコとともにカラヤン・アカデミー50周年記念公演に出演した。
ミュンヘン交響楽団には、2021年11月のデビューに続き、2022/23シーズンはアーティスト・イン・レジデンスとして登壇し、様々な形態のコンサートで経験を重ねていく。
2022/23シーズンのハイライトとしては、とりわけ、メルボルン交響楽団、MDR交響楽団(ライプツィヒ)、及びトーンキュンストラー管弦楽団(ニーダーエースターライヒ)との定期公演デビューが挙げられる。また、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢へも定期的に客演している。
2022年8月、30周年を迎えたセイジ・オザワ 松本フェスティバル2022では、ロラン・ペリー演出によるモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』を指揮してサイトウ・キネン・オーケストラへデビューした。
ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ、クルト・マズアをはじめとする数多くのマスタークラスを受講。2019年と2020年にはリッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」で指揮受講生に選出されたほか、それ以前にもオーケストラ・アンサンブル金沢の指揮研究員として、また、日本とヨーロッパにおけるオペラ・プロダクションでも更なる経験を積んだ。2020年11月には、東京二期会オペラ劇場公演 レハール作曲『メリー・ウィドー』で指揮を務めた。
1987年青森県生まれ。幼少期からピアノ、チェロ、オーボエを学ぶ。東京藝術大学で指揮を高関健、尾高忠明両氏に師事して修士号を取得。2019年には、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでクリスティアン・エーヴァルトとハンス・ディーター・バウム両氏のもと第二の修士号を取得した。ベルリン在住。
2023年4月から京都市交響楽団第14代常任指揮者に就任。
指揮者
大友直人は桐朋学園在学中に22才でNHK交響楽団を指揮してデビュー以来、日本の音楽界をリードし続けている我が国を代表する指揮者のひとりである。これまでに日本フィル正指揮者、大阪フィル専属指揮者、東京交響楽団常任指揮者、京響常任指揮者、群響音楽監督、琉球響(沖縄)音楽監督を歴任している。また東京文化会館の初代音楽監督として東京音楽コンクールの基盤を築いたほか数々の自主制作の企画を成功に導いた。海外では大阪フィル、東京交響楽団とのヨーロッパツアーをはじめロイヤルストックホルム管弦楽団、フランス国立ロレーヌ管弦楽団、オーケストラカンヌ、オーケストラトスカーナ、プッチーニフェスティバルオーケストラ、ルーマニア国立放送響に度々招かれている。またフィルハーモニア管弦楽団の日本ツアーの指揮者も務めた。アメリカではインディアナポリス響、コロラド響に客演し、ハワイ響には旧ホノルル響時代から20年以上にわたり定期的に招かれている。
主な共演者としては(ピアノ)ラドゥ・ルプー、アンドレ・ワッツ、イヴァン・モラヴェッツ、パウル・スコダ、ピエール・レアック、ミハエル・プレトニョフ、エレーヌ・グリモー、イヴ・ティボーテ、ピーター・ゼルキン、ラファウ・ブレハッチ。(ヴァイオリン)ジョシュア・ベル、ギル・シャハム、フランク・ペーター・ツィンマーマン、オーギュスタン・デュメイ、レジス・パスキエ、オーガスティン・ハーデリッヒ。(ヴィオラ)ジェラール・コセ、ブルーノ・パスキエ、ユーリ・バシュメット、今井信子。(チェロ)ロストロポーヴィッチ、ゲリンガス、ウィスペルウェイ、マリオ・ブルネロ、他にフルートのエマニュエル・パユ、アンドレア・グルミネッリ、フィリップ・ベルノー、トランペットのモーリス・アンドレ、テノールのホセ・カレーラスなどが挙げられる。
教育活動としては毎年夏に横浜で開催される国際音楽セミナーMMCJを2001年に指揮者のアラン・ギルバートとスタートさせギルバートと共に創立音楽監督を務めている。また大阪芸術大学教授。京都市立芸術大学客員教授。洗足学園大学客員教授。
これまでに多くの録音があるが、その中にはルーハリソンのピアノ協奏曲をキースジャレットと、バルトークのピアノ協奏曲をフセイン・セルメットと、グラハム・フィトキンの二台ピアノとオーケストラのサーキットを小川典子&キャサリン・ストットと等が含まれる。
幅広いレパートリーでも知られ、その中には日本を代表する数多くの作曲家の様々な作品の初演やジェームス・マクミランの幾つかの作品及びジョン・アダムスのオペラの日本初演などがある。
1958年東京生まれ
。桐朋学園で小澤征爾、森正、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘らに学ぶ。NHK交響楽団指揮研究員時代にはW.サヴァリッシュ、G.ヴァント、F.ライトナー、H.ブロムシュテット、H.シュタインらに学び、タングルウッドミュージックセンターではL.バーンスタイン、A.プレヴィン、I.マルケヴィチからも指導を受けた。
指揮者
東京生まれ。東京音楽大学指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、モントリオール交響楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ウィーン交響楽団などメジャー・オーケストラへの客演を展開。これまでノールショピング交響楽団、リンブルク交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団のポストを歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現、さらに米国ではコロンバス交響楽団音楽監督を務めヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。
近年では、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団、スイス・イタリア管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、バルセロナ交響楽団、ビルバオ交響楽団、ポーランド国立放送交響楽団、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ、ラトビア国立交響楽団、ボルティモア交響楽団、シンシナティ交響楽団、ヴァンクーヴァー交響楽団、サンパウロ交響楽団、ニュージーランド交響楽団等へ客演。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団にもたびたび招かれ絶賛を博している。
オペラ指揮の分野でもシドニー歌劇場デビューにおけるヴェルディ《仮面舞踏会》、《リゴレット》が高く評価されたのを皮切りに、グルック、モーツァルトからプッチーニ、さらにオスバルト・ゴリホフ《アイナダマール》の日本初演まで幅広いレパートリーで数々のプロダクションを成功に導いている。
また、多忙な指揮活動と並行して、母校東京音楽大学教授としても後進の育成に情熱を注いでいる。京都市立芸術大学客員教授。2013年「第32回藤堂音楽賞」、2015年京響とともに「第46回サントリー音楽賞」、2016年「第36回有馬賞」を受賞。2019年度「京都市文化功労者」。
2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者を経て2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー、常任指揮者として13シーズン目の2020年4月より2022年3月まで京都市交響楽団第13代常任指揮者兼芸術顧問を務めた。現在は日本フィルハーモニー交響楽団
フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)、札幌交響楽団友情指揮者、京都市交響楽団
広上淳一、京都コンサートホール館長。2022年9月にはオーケストラ・アンサンブル金沢アーティスティック・リーダーに就任。また、東京音楽大学指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。
2024年4月から首席客演指揮者就任予定
ヤン・ヴィレム・デ・フリーントは、リール国立管弦楽団及びシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者で、2024年4月からは京都市交響楽団の首席客演指揮者に就任予定。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、フランクフルト放送交響楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団等にも定期的に客演している。
2015年から2019年までハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席指揮者、2006年から2017年までフィオン・ヘルダーラント&オーファーアイセル管弦楽団の常任指揮者、2015年から2021年までバルセロナ交響楽団の首席客演指揮者、2008年から2015年までブラバント管弦楽団(現・南ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団)の首席客演指揮者を歴任。録音では、チャレンジ・クラシックスにおいて、デ・フリーントとオランダ交響楽団は交響曲と協奏曲(独奏はハンネス・ミンナールとリザ・フェルシュトマンほか)全集を含むベートーヴェン作品を多数録音し、交響曲第7番の演奏についてクラシックFMは「躍動する天賦の才能が、その作曲家の最大限の喜びを十分に表現している」と賞賛した。チャレンジ・クラシックスのカタログでさらに際立っているのが、同じくオランダ響とのメンデルスゾーン交響曲全集と、レジデンティ管とのシューベルト交響曲全集で、レジデンティ管とはデッカからメンデルスゾーンのピアノとオーケストラのための作品全集も録音をしている。
デ・フリーントは1982年にコンバッティメント・コンソート・アムステルダムを創設、音楽監督として、また2015年まではコンサートマスターとしてもリードして、国際的な名声を確立した。17、18世紀の音楽を専門とし、ピリオド奏法をモダン楽器に適用することで、コンバッティメント・コンソート・アムステルダムは数多くの耳慣れない作品に新たな生命を与え、そのコラボレーション精神は、デ・フリーント自らが探求して力を注ぐ交響曲のレパートリーや、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ヨハン・シュトラウスの音楽へのアプローチの中に息づいている。
オペラの分野では、ヨーロッパとアメリカにおいて、デ・フリーントとコンバッティメント・コンソート・アムステルダムはエヴァ・ブッフマン演出によるモンテヴェルディ、ハイドン、ヘンデル、テレマン、及びJ.S.バッハ(ライプツィヒ・バッハ・フェスティバルでは「狩り」と「コーヒー」カンタータ)の作品を演奏。オランダ響とはモーツァルト、ヴェルディ、ケルビーニのオペラを取り上げ、再びエヴァ・ブッフマンの演出により、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」とロッシーニ「新聞」の演目でスイス公演も行った。また、アムステルダム(オランダ・レイス・オペラ)、バルセロナ、ストラスブール、ルツェルン、シュヴェツィンゲン、ベルゲンでもオペラを指揮している。
デ・フリーントはオランダでテレビ・シリーズにもいくつか出演するなど、様々な音楽番組への登場で知名度も高く、2012年にはクラシック音楽へのクリエイティブな貢献に対し、オランダ公共放送NPO Radio 4から賞を贈られた。