今日の京響は、「第624回定期演奏会」の本番でした。
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リオ・クオクマンさんの指揮のもと、
ジェニファー・ヒグドンさんの「ブルー・カセドラル」(日本初演!)と
ヨゼフ・シュパチェクさんの独奏による
ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、そして、
チャイコフスキーの名曲、交響曲第6番「悲愴」を
じっくりとお聴きいただきました☆

こちらは開演前のリオさんによる「プレトーク」から(英語通訳は小松みゆきさん)。
今日お聴きいただくチャイコフスキーの「悲愴」について、
日本初演となる「ブルー・カセドラル」について、
(京都を訪れたときのイメージからこの作品を選んでくださったとのこと。
 水を入れたワイングラスのほかに、もう一つ登場する特殊な楽器については
 聴いてのお楽しみで、弦楽器メンバーをご注目ください、ということでしたが、
 このブログで昨日すでにご紹介してしまっておりました…。ごめんなさい!)
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そして、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲については、
リオさんとはアメリカでの学生時代から大親友のシュパチェクさんもご参加くださり、
たくさんお話をうかがうことができました!
(今回の共演は全くの偶然で、お二人ともびっくりされたようですね!)
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そして本番スタート!
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ジェニファー・ヒグドンさん作曲「ブルー・カセドラル」。
ヒグドンさんご自身による曲目解説にあるように、
「空に浮かぶガラスで作られたカセドラルを旅する」かのように
この作品の美しい響きを楽しんでいただいて、感動的な日本初演となりました☆
これを機会に、この曲が日本でもどんどん再演されるとよいですね♪
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最後のグラスハーモニカや健身球の音色、癒されました・・・☆
(手のひらの中で健身球を鳴らす ↓ 弦楽器のメンバーたちです♪)
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続いて、チェコの若きヴァイオリニスト、ヨゼフ・シュパチェクさんの独奏による
チェコの作曲家ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲!
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ドヴォルザークならではの美しいメロディと本場チェコ独特のリズムを、
見事なテクニックと甘い音色で聴かせてくださったシュパチェクさん!
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アンコールには、なんとリオさんがピアノ伴奏をされて
(リオさんはピアノも大のお得意!!)
シュパチェクさんとリオさんでドヴォルザークの「わが母の教えたまえし歌」を!
京都で再会した親友二人が奏でる友情のデュオにブラボー☆☆☆
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(こちらは昨日の練習後、アンコール「コソ練!」中のお二人です☆)
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休憩をはさんで、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。
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この交響曲の作曲から8日後にこの世を去ったチャイコフスキーの、
まさに終焉の歌!
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リオさんのしなやかで情熱的なタクトのもと、
むせび泣くように悲痛なメロディが弦楽器で歌われ、
怒涛のように激しく管楽器が咆哮する、
熱きロシア音楽の真髄をご堪能いただくことができました~!
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第4楽章の最後、オーケストラの音が消えたあとの緊張感に満ちた静寂・・・、
そして、ゆっくりとタクトが降りると、沸きあがるような大喝采が!!!
大感動の「悲愴」を聴かせてくれたリオさん&京響メンバーにブラボー☆☆☆
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最後に、演奏後のリオさんとシュパチェクさん、
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そして、ジュリアード音楽院つながりの
京響チェロ奏者ドナルド・リッチャーさんが加わって、
ジュリアード・トリオ!の笑顔です♪
素晴らしいコンサートをどうもありがとうございました!!
そして、ご来場くださったたくさんの皆さまに心から感謝申し上げます!!
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次回の京響自主演奏会は、7/1開催の
「オーケストラ・ディスカバリー2018」第1回です。
「華麗なるバレエの世界」をテーマに、
常任首席客演指揮者・高関健さんの指揮、
ナビゲーターのガレッジセールさんと
桧垣バレエ団の皆さんとの共演で、
バレエの名作、チャイコフスキー「くるみ割り人形」「白鳥の湖」からと、
プロコフィエフ「シンデレラ」ハイライトをお届けします。
チケットはおかげさまで、完売御礼です~♪(当日券の発売もございません!)

そして続く7/21&22開催「第625回定期演奏会」は、
常任首席客演指揮者・下野竜也さんの指揮のもと、
実力派ピアニスト野田清隆さんの独奏による
現代日本の名作、尾高惇忠さん作曲のピアノ協奏曲と、
ブルックナーの交響曲第1番ほかをお贈りします。
チケットは、京都コンサートホールほか、各種プレイガイドで絶賛発売中!
演奏される機会が少ない作品の隠された魅力を発見できるチャンスですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております!