昨日と今日の京響は「第623回定期演奏会」の本番でした。
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常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー広上淳一さんの指揮のもと、
バーンスタインの交響組曲「波止場」およびショスタコーヴィチの交響曲第9番、
そしてメインには河村尚子さんのピアノ独奏による交響曲第2番「不安の時代」を
じっくりとお聴きいただきました☆

こちらは開演前の広上淳一さんによる「プレトーク」です。
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今回はピアニスト河村尚子さんもご登場くださり、
京響チーフマネージャー柴田智靖さんのナビゲートで、
広上さんは師事されていた晩年のバーンスタインのことや
バーンスタインがすごくショスタコーヴィチ好きだったことなどについて、
また、河村さんはバーンスタイン作品の魅力と
今回初めて取り組まれた「不安の時代」という作品について
(ショスタコーヴィチやヒンデミット、プロコフィエフなどの影響がみられることや、
社会の汚い部分も表現した「きれいごとでは終わらない」曲だということなどなど)、
本当にたくさんの貴重なお話をうかがうことができました☆
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そして本番スタート。
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まず、バーンスタインの交響組曲「波止場」。
ニューヨークの港の波止場を舞台にしたアメリカ映画のための作品で、
バーンスタインらしさがぎっしり詰まった大迫力のサウンド!!
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続いて、ショスタコーヴィチの交響曲第9番。
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コンパクトに凝縮された5楽章から成るディヴェルティメントのような交響曲で、
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ショスタコーヴィチならではの皮肉たっぷりの音楽を京響=広上が見事に聴かせます☆
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休憩をはさんで、後半は、
いよいよバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」!
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第2次世界大戦中のニューヨークで暮らす
4人の孤独な若者が自らの境遇を語る様子を描いた、
1947年出版の英作家オーデンの詩に基づく2部構成6楽章から成る作品です。
マエストロ広上と河村尚子さんによる「不安の時代」は、ジャズ風のパフォーマンスや
バーンスタイン独特のリズムとファンタジーたっぷりのサウンドにあふれて、
まるでバーンスタインがステージに降りて来たかのような白熱の演奏!
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マエストロ広上の情熱的なタクトと
河村尚子さんの集中力みなぎる超絶技巧のピアノ独奏に導かれて、
京響メンバーも大熱演!!
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広上淳一さん&河村尚子さんと京響メンバーにブラボー☆☆☆
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そしてこちらは、熱い演奏のあとの「レセプション」です♪
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5/19公演の「レセプション」では
今月還暦を迎えられた広上淳一さんと、
同じく今月がお誕生日でいらっしゃる河村尚子さんをお祝いして、
お二人へ京響からサプライズのプレゼントにケーキが~~!!
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♫Happy Birthday♫の歌とともに、ケーキのろうそくの火を吹き消すお二人~☆
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おめでとうございます~~♪
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せっかくですので、ケーキを前にした広上さん&河村さんを囲んで、
「レセプション」にご参加くださったお客さまもごいっしょに
記念の1枚を~~~!!はい、チーズ♪
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バーンスタインの大熱演のあとの心あたたまるお誕生日セレモニーを、
コンサートをお聴きくださった皆さまと分かち合えて
マエストロ広上と河村尚子さんも大感激!!
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また、5/20公演にはイギリスのリヴァプールから音楽好きの方々がご来場くださり、
「レセプション」にもご参加くださいました~☆
(広上さんがロイヤル・リヴァプール・フィルの首席客演指揮者を
 務めていらっしゃったときのファンの方もいらっしゃったようです!)
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最後に、演奏後の広上淳一さんと河村尚子さんのすてきな笑顔です!
大きな感動のステージをどうもありがとうございました!!
そして、今回も2日間にわたりご来場くださったたくさんの皆さまに
心から感謝申し上げます!
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次回の京響自主公演は、
5/31(木)ロームシアター京都メインホールで午前11時開演の
「京都 発見!クラシック」Vol.8です。
桂冠指揮者・大友直人さんの指揮のもと、
2004年日本音楽コンクール第1位、2007年サラサーテ国際コンクール入賞の
若き実力派ヴァイオリニスト松田理奈さんの独奏によるサラサーテのカルメン幻想曲と、
ベートーヴェンの「運命」をお聴きいただくほか、
前半には、俳優・映画監督の奥田瑛二さんと大友直人さんによる
すてきなトークもお楽しみいただきます。
(トークのテーマは「ドラマのある人生」!
波乱万丈な奥田瑛二さんが語る人生観、かなり気になりますね~!!)
チケットは絶賛発売中で、当日券は公演当日朝10時から、
ロームシアター京都メインホール入口にて発売予定です。
実はなんと、今回でこの「京都 発見!」のシリーズは最終回ですので(涙)、
ぜったいにお聴き逃しなく!!
梅雨入り前の新緑がさわやかな京都・岡崎のロームシアター京都へ
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪