今日の京響は、「第622回定期演奏会」の本番でした。

ダミアン・イオリオさんの指揮のもと、
レスピーギの大作「ローマ三部作」を
じっくりとお聴きいただきました☆

チケットは数枚残るだけのほぼ完売!!
幸先の良い2018年度シーズンのスタートです☆☆☆

こちらは開演前のイオリオさんによる「プレトーク」から
(英語通訳は小松みゆきさん)。
初めての日本の印象や、今日演奏する「ローマ三部作」について
たくさんお話をうかがうことができました☆
イオリオさんは子どものころローマに住んでいらっしゃったので、
この「ローマ三部作」で描かれている名所などをすべてよくご存知なのですね!
(半分イタリア人!というだけあって、イオリオさんはお話好きのようです♪)
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そして本番スタート!音楽でローマの街と歴史を辿ります。
まずは、「ローマの噴水」から。
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「夜明けのジュリアの谷の噴水」「朝のトリトンの噴水」
「昼のトレヴィの噴水」「たそがれのメディチ荘の噴水」
夜明けから黄昏まで、ローマにある4つの噴水を巡ります。
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水しぶきが目に映るように鮮やかな音の描写!
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続いて、「ローマの松」。
この三部作の中で一番有名で演奏の機会も多い作品です。
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古くからローマで歴史の移り変わりをじっと見守り続けている
「ボルゲーゼ荘の松」「カタコンブ付近の松」
「ジャニコロの松」「アッピア街道の松」という
4か所にある松の木を通じてローマの歴史が綴られます。
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「ジャニコロの松」では、月明かりの中でナイチンゲールの鳴き声がきこえ、
「アッピア街道の松」では、古代ローマ軍の凱旋を表現する
金管楽器のバンダも大活躍して
壮大でダイナミックな音絵巻が繰り拡げられました~!
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休憩をはさんで、三部作の締めくくりは「ローマの祭」。
「チルチェンセス」「五十年祭」「十月祭」「主顕祭」
という、ローマの4つの祭が描かれます。
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京響=広上のライブ録音CDにも入っているのでお馴染みですが、
イオリオさんの「祭」は、イタリアらしい歌と熱気にあふれた「祭」です♪
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「チルチェンセス」での金管楽器のバンダや、
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「十月祭」でのマンドリンと
コンサートマスター泉原隆志さんのソロによる甘いセレナードなど
レスピーギの音楽の聴きどころがぎっしり♪
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マエストロ・イオリオさんの情熱的なタクトのもと、
陽気なお祭り騒ぎの熱狂で、「ローマ三部作」はクライマックスに!!
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鮮烈で華麗な日本デビューを見事に飾った
ダミアン・イオリオさんと京響メンバーにブラボー☆☆☆
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今日は2018年度のオープニングとなる定期演奏会ということで、
特別にアンコールとして、同じくイタリアの作曲家ポンキエッリの
歌劇「ジョコンダ」から「時の踊り」をお聴きいただきました~♪
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最後に、終演後のダミアン・イオリオさんと京響コンサートマスター泉原隆志さんの
すてきな笑顔です。感動あふれるコンサートをどうもありがとうございました!!
そして、ご来場くださったたくさんの皆さまに心から感謝申し上げます!
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次回の京響定期演奏会は、
5/19&20開催「第623回定期演奏会」です。
広上淳一さんの指揮のもと、生誕100年バーンスタインを祝って
交響組曲「波止場」と、ピアニスト河村尚子さんをソロに迎えた
ピアノと管弦楽のための交響曲第2番「不安の時代」に加え、
ショスタコーヴィチの交響曲第9番もお贈りします。
チケットは、京都コンサートホールほか、各種プレイガイドで絶賛発売中ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております!