今日の京響は、明日11/25(土)とあさって11/26(日)開催
「第618回定期演奏会」のホール練習でした。

指揮は、常任首席客演指揮者の下野竜也さん!
毎回、演奏される機会が少ない曲をいろいろ紹介してくださる
下野さんが、今回プログラムに取り上げたのは、
世界で注目される若きピアニスト、アンナ・フェドロヴァさんを独奏に迎えた
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と、
現代アメリカの作曲家ジョン・アダムズ(1947~ )の話題作
「ハルモニーレーレ(和声学)」!
(今回のプログラムの謎を解く鍵は・・・「変ホ長調」です!)

「ハルモニーレーレ」は、
1985年にエド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ響で
世界初演された大編成の管弦楽作品で、
日本では1986年に初演されたあと、ずっと演奏されていなかったのですが、
2015年10月に約30年ぶりの再演(読売日響第552回定期演奏会)を
下野さんが指揮されて話題となり、今回、下野さんのご提案で、
日本で3回目の演奏として、京都でも演奏することになりました!
(「ハルモニーレーレ」というタイトルは、12音技法を創始した
シェーンベルクの「和声学」という理論書に基づいているとのことです)

こちらは今日の練習風景から。
大編成のオーケストラによる「ハルモニーレーレ」!
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この作品はミニマル音楽から影響を受けた作品で、
ききどころは、なんといっても、シンプルな素材が
繰り返されながら、独特な響きでじわじわ~っと少しずつ、
ドラマティックに変化しつつ広がっていく、
という不思議な感覚でしょうか。。。
(まるで龍安寺の石庭を、無心でじっと眺めているような気分・・・。
「禅」の精神にも通じるものがあるかもしれませんね)
言葉では表現できないこの感覚、
とにかく実際の生演奏で、体感してください!!
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そして、こちらはベートーヴェンの「皇帝」。
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ソロを聴かせてくださるのは、
1990年ウクライナ生まれのアンナ・フェドロヴァさん♪
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2009年ルービンシュタイン記念国際ピアノコンクール第1位をはじめ、
数々の国際コンクールで優勝・入賞して世界的に活躍されているだけでなく、
名匠ブレンデル、プレスラー、シフの各氏などからも指導を受けた
才能豊かな若きピア二スト、フェドロヴァさんの「皇帝」は必聴です~!
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「第618回定期演奏会」は
明日11/25(土)とあさって11/26(日)の2回公演で、
いずれも京都コンサートホールにて午後2時30分開演です。
両日とも、午後2時10分ごろからは下野竜也さんのプレトーク、
終演後はホワイエにて「レセプション」も開催します。
当日券は、両日とも全席種(S、A、B、P席)残席がございます。
当日券と学生券は両日とも午後1時30分から、
後半券は開演後から休憩が終わるまで発売の予定ですので、
たくさんの皆さまのご来場をお待ち申し上げております♪