昨日と今日の京響は、「第608回定期演奏会」の本番でした。

指揮は、我らが常任客演指揮者の下野竜也さん!
フランスの名ピアニスト、パスカル・ロジェさんの独奏による
モーツァルトのピアノ協奏曲第25番と、
ブルックナーの交響曲第0番をじっくりとお聴きいただきました☆

こちらは開演前の下野さんによる「プレトーク」。今回演奏する作品について、
モーツァルトの天真爛漫な長調の中に見え隠れする短調の陰の美しさと、
そしてブルックナーでは、初期の作品の中に晩年の第8番や9番へと
つながる芽ばえを見つけて聴くという、
有名な作曲家の初期の作品の魅力を熱く語ってくださいました☆
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そして本番スタート。
まず、モーツァルトの後期の傑作、ピアノ協奏曲第25番ハ長調。
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心洗われるように美しい、ロジェさんによる至高のモーツァルト!
丹念に磨かれた音たちが鍵盤の上へ下へと駆けめぐる、
モーツァルトのファンタジーにどっぷりと浸ることができました♪
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アンコールのサティ「グノシェンヌ第3番」(1/21公演)と
サティ「ジムノペディ第1番」&ラヴェル「ソナチネ」第2楽章(1/22公演)
も最高にステキでしたね。
パスカル・ロジェさんにブラボー☆☆☆
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そして後半はブルックナーの「0番」!
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オルガンのように壮大で荘厳な弦楽器のハーモニーと
管楽器の重厚なファンファーレで、
ブルックナー初期作品の魅力をご堪能いただきました~!
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下野さんが「プレトーク」でおっしゃったとおり、
知らない森の中を歩いて、ときおり見つけるきれいな花や
パッと目の前に開けた美しい風景に感動するかのように、
ブルックナーの音楽を楽しんでいただけたことと存じます。
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今回もめずらしいマニアックな作品の面白さを紹介してくださった
マエストロ下野にブラボー☆☆☆
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最後に、演奏後の下野竜也さんとパスカル・ロジェさんです。
感動あふれるコンサートをどうもありがとうございました☆
そして、寒い中、2日間にわたりご来場くださったたくさんの皆さまに
心から感謝申し上げます!
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次回の京響定期演奏会は2/17(金)午後7時開演の「第609回定期演奏会」。
日本の古楽界をリードする名匠、鈴木秀美さんの指揮とチェロ独奏で、
C.P.E.バッハのチェロ協奏曲イ長調やベートーヴェンの交響曲第5番などをお贈りします。
チケットは、S席とA席が残席わずかとなってきておりますので、
まだチケットをお求めでないお客さまは、どうぞお早目に♪