京都市交響楽団ビジョン

今日,音楽は,日々の暮らしの中に溢れ,私たちの生活の一部となっています。 京都市民は,伝統的な日本文化を大切にしながら,「市民生活が真に文化的になり,その中から新しい文化財が次々に生み出され,育成されていかなければならない」と,1956年,西洋に起源を持つオーケストラを「京都の新たな文化財」として構想し,日本初の自治体オーケストラを設立しました。

こうして生まれた京都市交響楽団は,設立から半世紀超,多くの市民に支えられながら,日々演奏力に磨きをかけ,最良の音楽を届けることに邁進し,文化的な市民生活に寄与するとともに,日本屈指のオーケストラとして評価されるまでに,成長・発展を続けてきました。

今後も,京都市交響楽団は,これまで培ってきたものを継承しながら,新たな時代を見据えて果たすべき役割を自覚し,「世界文化自由都市宣言」を掲げる京都市の象徴として更なる発展を目指し,歩み続けなければなりません。

2020年4月。京都市交響楽団が新たなステージを迎える今,改めて,主体である楽団員や運営する公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団,設置に責任を持つ京都市は,オーケストラの意義,市民にとっての価値等を自問し,未来に向かう方向性を共有したうえで,市民の皆様にお示しする「京都市交響楽団ビジョン」を構想しました。(2019年度)

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楽団長の想い

戦後日本が国際社会に復帰し,再び近代化の歩みを始めた1956年,オーケストラが京都の新たな文化となる未来を目指して,京響は創設されました。
それから60年余り,今では日本屈指のオーケストラと評されるまでに成長を遂げています。京響を温かく見守り,応援してくださった市民の皆様に,改めて厚く御礼申し上げます。
京都市では2019年3月,京響が皆様に一層愛され,京都の文化芸術を象徴する存在となるよう,全国で唯一,オーケストラを都市の政策として位置付ける「京都市交響楽団条例」を制定しました。
音楽の力で市民の皆様に生きる喜びを感じていただき,まちを元気にする。そんな重要な役割を果たすため,京響はこのビジョンに沿って,お客様,市民の皆様,京都のまち,そして社会全体と響き合う“共響”として歩みを進めてまいります。これからの京響に,ぜひ御期待ください。
京都市交響楽団楽団長/京都市長 門川 大作

楽団長の想い

楽団員の想い

私たちは,京都市民をはじめ多くの皆様に支えられ,育てていただいた京都市交響楽団の一員であることに感謝し,誇りに思って活動を続けています。
そして,「自分たちのまちのオーケストラ」として市民の皆様に身近に感じていただきたい。より多くの人に京響を聴いていただきたい。京都のまち全体に音楽が溢れ,いつもそこには「京響がある」という存在になりたい。世界に誇れる音楽を京都から発信したい。そんな思いで,日々,精進を重ねています。
これからも,オーケストラの魅力,そして音楽の力を信じ,皆様に心のこもった音楽を届けられるよう邁進してまいります。
楽団員一同

楽団員の想い