♪マーラー没後100年
第548回定期演奏会
フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者として世界で脚光を浴びる大野和士が、09年に続いて再登場。今回は、交響曲史上最長のマーラーの交響曲第3番に挑戦。独唱と女声及び児童合唱とともに奏でる美しき自然讃歌で、マーラー・イヤーを盛り上げます!
大野 和士 (指揮) 手嶋 眞佐子 (メゾソプラノ)
(C)HERBIE Yamaguchi/Bunkamura
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指揮 大野 和士 Conductor : Kazushi ONO
2008年9月フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者に就任。同歌劇場とはこれまでにベルク「ルル」、プッチーニ「マノン・レスコー」、サーリアホの新作オペラ世界初演などを行い、11年4月にはヴェルディ「ルイザ・ミラー」、10月にワーグナー「パルジファル」が予定されている。07年6月に「ムツェンスクのマクベス夫人」でミラノ・スカラ座デビュー、07-08年のシーズンには、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、グラインドボーン音楽祭に一挙に出演。また08-09年にはベルリン・ドイツ・オペラにも出演した。シンフォニーコンサートでも、ロンドン・フィル、ボストン響、イスラエル・フィル、バーミンガム市響、フランス放送フィル、BBC響(ロンドン、マンチェスター、ウェールズ)のほか、ハンブルグ北ドイツ、ケルン、ウィーン、トリノ、スウェーデンの各放送交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ローマ・サンタチェチーリア管など客演多数。東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。1987年トスカニーニ国際指揮者コンクール優勝。これまでにザグレブ・フィル音楽監督、バーデン州立歌劇場音楽総監督、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督を歴任。東京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。93年第1回渡邉暁雄音楽基金音楽賞、同年に平成4年度芸術選奨文部大臣新人賞、97年出光音楽賞大賞、02年に第1回齋藤秀雄メモリアル基金賞、07年平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞、09年第39回エクソンモービル音楽賞、10年サントリー音楽賞、日本芸術院賞ならびに恩賜賞を受賞。ヨーロッパでは06年に大野和士指揮モネ劇場オペラ公演がフランス批評家大賞、ヨーロッパ大賞をダブル受賞した。08年紫綬褒章受章。10年11月には文化功労者に選ばれた。
メゾソプラノ 手嶋 眞佐子 Mezzosoprano : Masako TESHIMA
~瞬発力のある鮮明な声の輝きを持つ実力派 21世紀の新しいプリマ~
福岡県北九州市出身。東京芸術大学声楽科卒業。同大学院ソロ科修了。大学卒業時に松田トシ賞受賞。文化庁オペラ研修所第11期修了。1993年芸大卒業演奏会、読売新人演奏会に出演。
第38回西日本出身新人演奏会で、福岡音楽文化協会賞受賞。平成5年度北九州市民文化賞奨励賞受賞。1994年プラシド・ドミンゴ世界オペラコンテスト・メゾ・ソプラノ部門優勝。
1998年秋より文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに留学。その間、インディアナ州立大学主催“バーンスタインフェスティバル”、マリアン・アンダーソンヴォーカルアーツコンペティション(セミファイナリスト)、シカゴシンフォニーオーケストラ“ラヴィニアフェスティバル”に参加。
帰国後は2001年二期会創立50年記念公演『こうもり』オルロフスキー、2002年新国立劇場・二期会共催『忠臣蔵』大石主税、同『ナクソス島のアリアドネ』作曲家等で出演し、確かな存在感で聴衆に強い印象を与えた。また同年には読売日響創立40周年記念公演、G.アルブレヒト指揮『パルジファル』に花の乙女役で出演した。2003年大阪いずみホールに於ける『フィデリオ』〈演奏会形式〉にレオノーレ、2005年群馬交響楽団ラヴェル『スペインの時』コンセプシオンで出演、これまでにない新たな一面を披露した。
コンサートでは「マタイ受難曲」(若杉弘指揮東京交響楽団)、ヴェルディ「レクイエム」マーラー「千人の交響曲」(ベルティーニ指揮 東京都交響楽団)、ベートーヴェン「第九」(ロリン・マゼール指揮 スーパーワールドオーケストラ)他、数々のコンサートにソリストとして出演している。
オペラレパートリーには、モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のドラベッラ、『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィーラ、R・シュトラウス『アラベッラ』のアイデライデ、ワーグナ『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネがあり、嘗てから『カルメン』タイトル・ロールへの期待も高まり2007年、小澤征爾音楽塾コンサート『カルメン』タイトル・ロールで好評を博す。2010年11月、日生劇場にてグルック『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオに主演する。
コンサートレパートリーには、ヘンデル「メサイア」、バッハ「ロ短調ミサ」、モーツァルト「レクイエム」、デュルフレ「レクイエム」、R・シュトラウス、マーラー、ブラームスの歌曲等がある。
恵まれた美声、豊かな音楽性、存在感のある舞台姿と、全てが大器への可能性を感じさせ、今後益々の活躍が期待されている。二期会会員。
京響市民合唱団 Civil Chorus for KSO
1995年秋、京都コンサートホール開館記念の京響定期演奏会「第九」演奏を機に結成され、「京響第九」への出演をはじめ、京響の演奏会出演を中心とした合唱団。市民と共に文化芸術振興を支援する団体として、99年に団名を現在の名称に変更。06年創立10周年を記念して、結成の発案者である井上道義氏を指揮者に迎えハイドンの「四季」を演奏。また、京都市プラハ市姉妹都市締結10周年記念のプラハ演奏旅行、京都市パリ市姉妹都市盟約50周年を記念したパリ市での式典、国民文化祭にも第22回から連続4年、毎回出演。現在18歳以上の約130名の団員で構成されており、毎週月曜日の夜を中心に北文化会館等で練習を行なっている。
京都市少年合唱団 Kyoto City Junior Children’s Choir
京都市少年合唱団は、昭和32年、京都市立醒泉小学校がNHK全国学校音楽コンクールで優勝したのを契機に、当時の京都市長の発案により、全国初の公立少年合唱団として、昭和33年9月に創設され、平成19年に、創立50周年を迎えた。合唱を通して団員の音楽性を養い、音楽を愛し、豊かで温かい人間味あふれる人格を形成することを目指すとともに、演奏活動を通じて京都市民の音楽文化の向上に努めている。