京都市交響楽団スプリングコンサート
~京都で活躍する名手たちをソロに迎えて、春を彩る華やかな名曲を!~
「スプリング・コンサート」は、「学生の街・京都」「文化の街・京都」にふさわしく、学生や市民の皆様に気軽でリーズナブルにクラシック音楽をエンジョイしていただくコンサート。2019年度は常任首席客演指揮者・下野竜也の指揮のもと、ドヴォルザークが新世界アメリカでの生活や印象をもとに作曲した名曲、交響曲第9番「新世界より」で春から新生活をスタートする方々にエールを送るほか、前半は京響トランペット奏者がソロを務めるヴィヴァルディの「2つのトランペットのための協奏曲」と、ベートーヴェンの「三重協奏曲」では京都ゆかりの名手たちが登場して華やかに共演します。美しい桜が咲き誇る春の京都にぴったりの「スプリング・コンサート」を、皆様どうぞお楽しみに!
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©Naoya Yamaguchi
下野 竜也
指揮 下野 竜也 (京響常任首席客演指揮者)
Conductor : Tatsuya Shimono (Principal Guest Conductor of KSO)
1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年大阪フィル初代指揮研究員として、(故)朝比奈隆氏をはじめ数多くの巨匠の下で研鑽を積む。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立演劇音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴び、以降、国際的な活動を展開。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、海外においても、ローマ・サンタ・チェチーリア管、ロワール管、シュツットガルト放送響、シリコンバレー響など次々と客演を重ねている。読売日本交響楽団の初代正指揮者(2006年11月~2013年3月)を経て、同団首席客演指揮者(2013年4月~2017年3月)を務めた。その間、2011年に広島ウインドオーケストラ音楽監督、2014年4月には京都市交響楽団の常任客演指揮者に就任し、2017年4月からは同団常任首席客演指揮者に就任。2017年4月広島交響楽団音楽総監督に就任。京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻教授。公式ホームページ http://www.tatsuyashimono.com/
©大窪道治
豊嶋 泰嗣
ヴァイオリン 豊嶋 泰嗣
Violin : Yasushi Toyoshima
桐朋学園で江藤俊哉、アンジェラの両氏に師事。86年、大学卒業と同時に新日本フィルのコンサートマスターに就任。その後もサイトウ・キネン・オーケストラ等でコンサートマスターを務めている。ソリストとしては、ベルリン放響、モスクワ・ソロイスツ、ロンドン・モーツァルト管等、国内外のオーケストラとの共演。室内楽奏者としては、ハレー・ストリング・クァルテットを結成し、00年までカザルスホールのレジデントクァルテットを務めた。現在アルティ弦楽四重奏団のメンバーとして活躍。スターン、ヨーヨー・マ、アルゲリッチ、ズッカーマン、マイスキー等との共演を重ねている。現在、新日本フィルソロ・コンサートマスター、兵庫県立芸術文化センター管コンサートマスター、九州交響楽団桂冠コンサートマスター、チェンバー・ソロイスツ佐世保 音楽監督。91年村松賞、第1回出光音楽賞、92年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。京都市立芸術大学准教授。1719年製 アントニオ・ストラディバリウスを使用。
上村 昇
チェロ 上村 昇(京響ソロ首席チェロ奏者)
Cello : Noboru Kamimura (Solo Cello of KSO)
京都を拠点に、オーケストラ奏者、室内楽奏者として、ソリストとして多面的な演奏活動を続けている。その豊かな演奏経験と人柄で多くの国内外の関係者、音楽仲間に愛される音楽家。1977年日本音楽コンクールで第1位となった後、第6回カサド国際チェロ・コンクールで優勝。東京と京都でJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲公演を行う。91年ノイマン指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演した。演奏活動の中で特筆されるのは、98年京都府民ホール・アルティの開館10周年を記念して結成されたアルティ弦楽四重奏団(ヴァイオリン:豊嶋泰嗣/矢部達哉、ヴィオラ:川本嘉子、チェロ:上村昇)の活動。今や名実ともに日本のトップ・カルテットとしてその評価を確たるものにしている。旺盛な演奏活動の傍ら、教育活動も30年以上に及ぶ。現在、京都市立芸術大学名誉教授、桐朋学園大学及び大阪音楽大学特任教授。京都市交響楽団ゲストソロチェロ奏者。
上野 真
ピアノ 上野 真
Piano : Makoto Ueno
カ-ティス音楽院にて、J.ボレット、G.グラフマン、その後ザルツブルク・モーツァルテウムにてH.ライグラフ各氏に師事。メリーランド、ベーゼンドルファー=エンパイア、ジュネーヴ、オルレアン20世紀、リヒテル等の国際コンクールで入賞。世界15か国で演奏を行う。近年は19世紀から20世紀初頭に作られた歴史的な銘器による録音に力を入れている。1816年製ブロードウッドによるベートーヴェン・ソナタ集(2011)、1925年製ニューヨーク・スタインウェイによるラフマニノフとドビュッシー(2013)、1852年製エラールを使用したリスト・巡礼の年第2巻(2014)、1906年製ベヒシュタインでのワーグナー=リスト、スクリャビン、シェーンベルク作品集(2016)、1927年製エラールを演奏したアルバム(2017)等をリリース。2019年にはブラームス作品集を発表予定。モシェレス、チェルニー、ベートーヴェン、ウェーバーの室内楽作品の録音プロジェクトも進行中。京都市芸術新人賞、青山バロックザール賞受賞。京都市立芸術大学音楽学部教授。
ハラルド・ナエス
トランペット ハラルド・ナエス (京響首席トランペット奏者)
Trumpet : Harald Næss (Principal Trumpet Player of KSO)
ノルウェー国立音楽院卒業。オスロ・フィルハーモニー管弦楽団・ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ノルウェー放送管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団など、様々なオーケストラで演奏活動を行うと同時に、シモーネ・ヤング、マンフレッド・ホーネック、レイフ・セゲルスタム、マリス・ヤンソンス、ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮の下、ノルウェー国内外でツアーを行う。1994年より、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団首席トランペット奏者であるヤン・フレデリック・クリスチャンセン氏に師事。ノルウェー王国海軍軍楽隊、兵庫県立文化センター管弦楽団を経て、現在、京都市交響楽団首席奏者。神戸女学院大学非常勤講師。
西馬 健史
トランペット 西馬 健史 (京響トランペット奏者)
Trumpet : Takeshi Nishiuma (Trumpet Player of KSO)
神戸市出身。大阪音楽大学短期大学部卒業。第7回大阪国際音楽コンクール第2位、第25回日本管打楽器コンクール第4位。第84回日本音楽コンクール入選。2014年京都市交響楽団と共演。これまでにトランペットを宮村聡、故・岡元達志、茶屋淳子の各氏に師事。Schleswig-Holstein Musik FestivalにてMatthias Höfsのマスタークラスを受講。ガーマンブラス、七吹神喇叭倶楽部、各メンバー。関西トランペット協会理事。現在、京都市交響楽団トランペット奏者。