下野竜也指揮で「オーケストラ・ディスカバリー」!

今日の京響は、こどものためのオーケストラ入門シリーズ
「オーケストラ・ディスカバリー2019」第1回の本番でした。
2019年度シリーズ「オーケストラへようこそ!」の
第1回は「オーケストラってなぁに?」がテーマで、
指揮は常任首席客演指揮者・下野竜也さん!
先日の友の会コンサートで発表されましたが、
広上淳一さん、高関健さん、下野竜也さんによる
京響の常任3人指揮者体制が今シーズンで終了することとなり、
今回、下野さんは京響の常任首席客演指揮者としては
最後のオーケストラ・ディスカバリーご出演となりました。

今日お聴きいただいたのは、
桑山彩子さんのオルガン独奏とともに
J.S.バッハの小フーガ ト短調(ストコフスキー編曲/下野竜也補編)、
京響コンサートマスター泉原隆志さんのヴァイオリン独奏と
桑山彩子さんのオルガンで
ヴィヴァルディの「四季」から「冬」第2楽章、
モーツァルトの交響曲第29番第1楽章、
ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」第3&4楽章
ベルリオーズの幻想交響曲から「断頭台への行進」
ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、
ウェーベルンの管弦楽のための6つの小品 第4曲、そして、
レスピーギの「交響詩「ローマの祭り」から「主顕祭」
という盛りだくさんなプログラム!!
ナビゲーターにガレッジセールのお二人をお迎えして、
時代によって形を変えるオーケストラの響きを
お楽しみいただきました♪
こちらは開演前のロビーイベントから。
今回のロビーイベントは、
「初めてのチェンバロ!コンサート」です。
チェンバロ独奏は井幡万友美さん!
バロック音楽で活躍する美術品のように美しい
チェンバロという楽器を間近に見て、
井幡万友美さんのすてきな解説とともに
優雅なチェンバロの音色を楽しませていただきました☆
J.C.F.バッハのソナタでは、
京響副首席フルート奏者 中川佳子さん、
京響首席オーボエ奏者 髙山郁子さん、
京響副首席コントラバス奏者 石丸美佳さんとのジョイントも!
皆さん、すばらしい演奏をありがとうございました!
そしていよいよ本番スタート。
まずは、バロック時代J.S.バッハの小フーガ ト短調。
オリジナルはオルガン独奏曲ですが、
今日は20世紀の名指揮者ストコフスキーさんによる
オーケストラ編曲を下野竜也さんが補足された、
桑山彩子さんのオルガン・ソロではじまる
スペシャル・バージョンで!
オルガンとオーケストラで展開される
宇宙のように壮大なバッハの世界に感激です!
続くヴィヴァルディの「四季」から「冬」第2楽章では、
桑山彩子さんのオルガンによる通奏低音に支えられて、
京響コンサートマスター泉原隆志さんがソロを披露!
そして古典派モーツァルトの交響曲第29番では、
弦楽器の編成がヴィヴァルディよりも少し大きくなり、
ホルンとオーボエも加わりました!
下野竜也さんとガレッジセールのお二人の
楽しくてわかりやすい解説もまじえながら、
前半最後のベートーヴェンの交響曲第5番「運命」へ!
さらに弦楽器は増えて、管楽器もたくさん入った編成です。
第4楽章では、今まで交響曲では使われたことがなかった
ピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンも登場!
ベートーヴェンの迫力たっぷりのサウンドに
会場の子どもの皆さんもかなり大興奮!!
演奏が終わるや否や、かわいい声の
「ブラボ~!」をいただきました~☆
休憩をはさんで後半は、ロマン派以降へ。
フランス・ロマン派音楽の傑作
ベルリオーズの幻想交響曲から「断頭台への行進」!
ティンパニが2組になって、ハープが加わり、
ファゴットやトランペットも4本という大編成で
ドラマティックな音楽が展開されました!
そして、フランス印象主義ドビュッシーの
「牧神の午後への前奏曲」。
編成はベルリオーズよりも小さめですが、
フルートのソロやハープの響きが美しく、
色彩にあふれて、ふんわりと雲のような
独特のハーモニーを味わっていただきました♪
続くウェーベルンは、弦楽器が入らない、管楽器のみの珍しい編成!
聞こえないくらいものすご~く小さな音から始まって、
最後は・・・、ホール全体を揺るがすかのような大音響で終わる!
という、ちょっぴり不思議な作品でした。
この作品には「葬送行進曲」というタイトルが付いていますが、
「葬送行進曲」をこのような究極の手法で表現した
ウェーベルンの音楽にびっくり~!
そして締めくくりは、
レスピーギの「ローマの祭り」から「主顕祭」!
オルガンやピアノ連弾、数々の打楽器が活躍する
まさにお祭り騒ぎのような大編成のオーケストラで
熱狂的に盛り上がりました~!
大きな拍手におこたえして、アンコールには
打楽器セクション(本日は11名!)を中心に、
金管楽器とオルガンを加えたアンサンブルで
「お祭りマンボ」をお贈りして(弦楽器はお休み!)、
2019年度「オーケストラ・ディスカバリー」のスタートを
華やかに飾ることができました~!!
下野竜也さん&京響メンバーにブラボー☆☆☆
こちらは終演後の下野竜也さんとガレッジセールのお二人、
京響コンサートマスター泉原隆志さん&
オルガンの桑山彩子さんです!
感動のステージをどうもありがとうございました☆☆☆
そして、今回もご来場くださいました
たくさんの子どもの皆さん、本当にありがとうございました!
次回の「オーケストラ・ディスカバリー2019」第2回は
9/1(日)午後2時開演です!
指揮は高関健さんで、京響の常任首席客演指揮者として
最後のオーケストラ・ディスカバリー出演となりますので、お聴き逃しなく!
「オーケストラの楽しみ方」をテーマに、
ナビゲーター・ロザンのお二人とともに
若き実力派ヴァイオリニスト松田理奈さんのソロによる
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章や
R.シュトラウスの交響詩の傑作、
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
などの名曲をお届けして、
オーケストラの楽しみ方をディスカバリーしていただきます!
チケットは自由席のみ発売中です♪(指定席は完売御礼~!)
■9/1「オーケストラ・ディスカバリー2019」第2回→
そして、次回の京響自主公演は、
6/21開催「第635回定期演奏会」と
6/23開催「東京公演」で、いずれも全席完売御礼~♪
広上淳一さん指揮のもと、人気ヴァイオリニスト五嶋龍さんを
ソロにお迎えしたコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲や、
ラフマニノフの交響的舞曲をお聴きいただきますので、
チケットをお持ちの皆さま、どうぞお楽しみに!!