コンサートスケジュールコンサート詳細

イタリア・フィレンツェ公演

日時 2015年6月9日(火)
開演時間 8:30pm
会場 オペラ・ディ・フィレンツェ
出演者 広上 淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
三橋 貴風(尺八)、首藤 久美子(琵琶)
アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)
曲目等 武満徹:ノヴェンバー・ステップス
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
R.シュトラウス:「ばらの騎士」組曲
チケット
お問合せ先 オペラ・ディ・フィレンツェ
備考

イタリア・フィレンツェ公演

  

 広上淳一(指揮)Photo:Greg Sailor                                   アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)

 

  

三橋貴風(尺八)                                                     首藤久美子(琵琶)

 

 

指揮 広上 淳一 (常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)

Conductor : Junichi HIROKAMI (Chief Conductor & Music Advisor)

 東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。1991~95年にはノールショピング交響楽団、1998~2000年にリンブルク交響楽団の各首席指揮者を、1997~2001年ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者、1991~2000年には日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者を歴任している。近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、サンクトペテルブルク・フィル、ボルティモア響、シンシナティ響、カルガリー・フィルハーモニック、スタヴァンゲル響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィル、サン・パウロ響等へ客演。2006~08年には米国コロンバス交響楽団音楽監督を務め、ヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとの数々の名演とともに Denon レーベルにはチャイコフスキーの録音を残し、その実力を内外に知らしめた。2007年夏にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本に招聘され、ハイドンとラフマニノフ、2008年5月には水戸室内管弦楽団の指揮台に立ち、モーツァルト、ベートーヴェンほかのプログラムでともに絶賛を博した。オペラ指揮の分野でも1989、90年のシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、最近では、新国立劇場《椿姫》、日生劇場《フィガロの結婚》が記憶に新しい。また、多忙な指揮活動と並行して、母校東京音楽大学教授としても後進の育成に情熱を注いでいる。京都市立芸術大学客員教授。2013年1月「第32回藤堂音楽賞」受賞。2008年4月から京都市交響楽団第12代常任指揮者、2014年4月からは第12代常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーに就任。

 

 

尺八 三橋 貴風 Shakuhachi : Kifu MIHASHI

 尺八琴古流を佐々木操風氏に、普化尺八古典本曲を岡本竹外氏に師事した。

 1980年「三橋貴風 第一回リサイタル」により文化庁芸術祭優秀賞を、1981年に大阪文化祭賞を受賞し、1989年にソロリサイタルにより文化庁芸術祭賞を受賞。 1992年、第10回中島健蔵音楽賞を、ソロCD「竹林奇譚」により文化庁芸術作品賞を、また横浜文化賞奨励賞を受賞。 2009年、文化庁文化交流使に任命され、ブラジル及び韓国において活動を展開する。 

 また同年、「三橋貴風 尺八本曲 空間曼陀羅 恨(ハン)の軌跡」により文化庁芸術祭大賞を受賞。 2010年 文化庁 芸術選奨 文部科学大臣賞を受賞。

 同年、横浜文化賞を受賞。2011年 紫綬褒章受章。2012年 皇居に於ける歌会始めに参列。

 現在までにベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団、東京フィルハーモニー、バルセロナ・フィルハーモニー、またフランス国立リヨンオーケストラ等と協演。

 邦楽啓蒙プロジェクト「デーモン閣下の邦楽維新」をプロデュースし15年目を迎える。

 海外の交響楽団からのソリストとしての招聘も多く、NYカーネギーホール等での演奏も多数。海外及び国内でのリサイタルも150回を数える。

 現在、普及用の合成樹脂製の尺八「NOBLE管」を開発、特許を取得。また、うちなー(沖縄)尺八を開発し実用新案を取得。琴古流尺八貴風会を主宰。

 日本三曲協会会員。琴古流協会会員。

 

 

琵琶 首藤 久美子 Biwa : Kumiko SHUTO

 東京音楽大学卒業。薩摩琵琶を田中之雄氏に師事。

 NHK邦楽技能者育成会43期首席修了。NHK邦楽オーディション合格。

 第39回日本琵琶楽コンクール第1位入賞、文部科学大臣賞・日本放送協会賞を受賞。

 岩城宏之指揮・相模原室内合奏団、京都市交響楽団、円光寺雅彦指揮・神奈川フィルハーモニー管弦楽団、大野和士指揮・BBC交響楽団 、バルセロナ交響楽団、アイヴィン・グルベルグ=イェンセン指揮・リヨン国立管弦楽団による武満徹「ノヴェンバー・ステップス」を三橋貴風氏(尺八)と演奏。

 NHK「邦楽のひととき」、「芸能花舞台」等に出演。

 国立劇場主催第24回「明日をになう新進の舞踊・邦楽公演」、第162回「琵琶の会」出演。

 韓国、チェコ、オランダ、ベルギー、ウズベキスタン等、海外公演出演。

 

 

ピアノ アンドレア・ルケシーニ Piano : Andrea LUCCHESINI

 マリア・ティーポに師事したアンドレア・ルケシーニは、非常に若くしてミラノスカラ座のディーノ・チアーニ国際コンクールで優勝し、世界の注目を集めた。以来、クラウディオ・アバド、セミヨン・ビシュコフ、ロベルト・アバド、リッカルド・シャイー、デニス・ラッセル・デイヴィス、シャルル・デュトワ、ダニエレ・ガッティ、ガブリエレ・フェッロ、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ダニエル・ハーディング、ウラディーミル・ユロフスキ、ジャナンドレア・ノセダ、ジュゼッペ・シノーポリといった指揮者たち、一流オーケストラと世界中で共演。

 音楽の世界を自由自在に探求したいという欲求に動かされた彼の幅広い活動は、クラシックから現代音楽のレパートリーにまで渡っている。1994年、その活動がヨーロッパの音楽学者らに認められ、キジアーナ音楽院国際賞を受賞。(イタリア人としてはそれまで唯一の受賞者)。 翌年にはF.アッビアーティ賞を受賞、これはイタリアの批評家たちからの高い評価を示すものである。

 ルケシーニは膨大な録音を残ししており、初期の数作は1980年代にEMIインターナショナルからリリースされた(リストのピアノソナタ・ロ短調、ベートーヴェンのピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」、ショパンのピアノソナタ第3番(ロ短調 作品58)。彼はシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」、ベルクの「室内協奏曲」を、ジュゼッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデンと録音、テルデックからリリースしている。

 BMGでは、ルチアーノ・ベリオの「エコーイング・カーヴ」を、作者本人の指揮で録音。これは、ベリオとの密接な協力関係に刻まれた記念碑的作品の一つである。ルケシーニはこの作曲家の野心的な最後のピアノソロ曲「ソナタ」の創作に立ち会った。 ルケシーニは2001年、この作品の世界初演で演奏、この録音はベリオの他のピアノ曲全作品と共にAVIEレコードからCDがリリースされ、世界中の批評家から満場一致の絶賛を浴びた。

 ストラディバリウスからリリースしたライブ録音のベートーヴェンのピアノソナタ全集も同様に高く評価され、2004年8月、ドイツの一流音楽誌「フォノフォルム」誌の「今月のCD」賞に選ばれた。

 1990年来、彼は室内楽に関心を注いでおり、とりわけチェリストのマリオ・ブルネッロとは共演や録音を通じて親密なコラボレーションを行い、室内楽のレパートリーで様々なフォーメーションを模索している。

 若い世代に音楽の知識を伝授することは道義的義務であると信じるルケシーニは、音楽教育にも献身。現在彼は、2008年から芸術監督を務めているフィエーゾレ音楽院で教えている。彼はまた、ハノーヴァー音楽大学、ヴァッサーベルク音楽祭、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院といった、ヨーロッパの主要な音楽教育機関からマスタークラスの依頼を頻繁に受けている。更に、世界中の多数のピアノ・コンクールの審査員を務め、2008年にはサンタ・チェチリア音楽院のアカデミー会員に選ばれた。

 彼の最も新しい録音は、2010年にAVIEレコードからリリースされたシューベルトの即興曲集で、世界中の批評家の熱狂的な反応を呼んだ。

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